『ごはん食』を楽しもう!「ご飯のお供」の専門家が福岡市で活動中
イベント期間中は「おかわりJAPAN選抜 九州めし友グランプリ」も開催。長船さんが厳選した商品を来場者に食べてもらい、投票でグランプリを選びました。上位3品に選ばれたのは次の通りです。
■金賞 阿蘇とり宮 馬スジの煮込み(熊本県) 老舗精肉店の馬スジ煮込み。甘口しょうゆベースに、ほろほろとほどける食感です。 ■銀賞 坂本商店 いかの塩辛と切干大根のピリ辛和え(福岡県) 北九州で100年続く問屋のオリジナル商品。大根の辛みとポリポリ食感がやみつきに。 ■銅賞 高橋商店 のりクロ(福岡県) ゆず胡椒(こしょう)から生まれたスパイスをのりに加えた新感覚の佃煮。チューブ入り。
念願の書籍出版が実現
念願かなった初の書籍は「山口恵以子のめしのせ食堂」(小学館)です。小説「食堂のおばちゃん」「婚活食堂」「ゆうれい居酒屋」の3シリーズが累計100万部を突破した作家・山口恵以子さんが、ご飯のお供をテーマに10編を執筆。長船さんは、小説に登場する40品のお供について監修し、お取り寄せ情報を含めて担当しました。 本には、福岡の代表格・明太子も職人手作りの究極の逸品が登場します。ほかに、おかず味噌(みそ)や漬物など全国各地の知られざる味を掲載し、小説と「お供」情報が楽しめる異色の1冊は税込み1650円。全国の書店やオンラインで購入できます。
2013年にサイトを始めた頃、「テレビに出る」「事業化する」「本を出す」の三つが目標だったという長船さん。すべてが実現しましたが、これで終わりではありません。「本で紹介した40品の販売イベントなど、やりたいことはたくさんあります。本のシリーズ化といった夢も膨らみます」 人口減少や食文化の多様化で、お米の消費量は減っています。「おかわりJAPAN」の代表として看過することはできません。「ご飯のお供業界の発展は、土台となる『ごはん食』があってこそ。お米の価値を上げる仕掛けづくりも考えなければ」と、大きな目標と使命感をもって活動にさらに力を入れていく構えです。
読売新聞