34年前のホンダ「CBR250RR」をボロボロの状態から復元! 4気筒250ccの金字塔・MC22が蘇る
サンドブラストによるアルマイトや塗装の剥離、エキパイの溶接盛り&穴埋めなどが手作業で進められていき、バフ掛けからのクリア塗装なども牧歌的な雰囲気からは想像できないクオリティに仕上がっていきます。 ──ホイールのアルマイト剥離も。モロモロモロ……という感じで落ちていく。 一部には「そこ、トルクレンチ使わんのかーい」と言いたくなるような突っ込みどころもありますが、かつて日本の街のバイク屋さんも『経験と勘』による作業で数多くの整備車両を公道に送り出していたものです。それはそれで味わい深い時代でした。 ──エンジンの組み上げは思いのほか(失礼!)ていねい。
そうこうしているうちにオーバーホール済みエンジンが搭載され、マフラーやラジエターが組み上げられていきます。キャリパーまわりの純正部品は新品で取り寄せ可能だったみたいですね。ブレーキパッドはデイトナの青いヤツを使用。 ──フレームとスイングアームはクリアとブラックに塗り分けられている。 ──グラフィックを構成する大部分がステッカーとはいえ、けっこうクオリティ高いのでは。写真はクリア塗装中。 最後にボディが塗装され、気付けば綺麗なCBR250RRの完成です。ダートロードを疾走しつつエンディングへ。 ──誰がどう見ても1994年式のMC22でしょ! ちなみに中身は何年式かわからないが、CBR250RがCBR250RRに進化したのは1990年。
動画には「いい仕事したね! 動画を観てハッピーな気分になったよ」「バイクに第2の人生を与えているね」「カンタンそうに見えるけど本当にグレート。こんなスキル学びたいなぁ」などのコメントが寄せられていました。 参考:Honda CBR250RR[1994 model] 水冷4ストロークの並列4気筒エンジンを搭載。DOHC4バルブはカムギアトレーン(カムシャフトを歯車で駆動する方式)を継承しつつ、1994年式で当時の自主規制により最高出力を40ps/14500rpm(前年までは45ps/15000rpm)としつつ低中速域のトルクを強化した。フロントダブルディスクブレーキやガルアーム形状のアルミ製スイングアームなど足まわりもコストがかかっていた。