なぜマジメな人ほどダイエットに失敗しがちなのか。“カロリー計算”の落とし穴
夜に食べすぎたら、翌日の昼まで何も食べない
食べすぎてしまった翌日は、できれば18時間は何も食べないで過ごすのがベストです。例えば、前日の夜の飲み会で暴飲暴食してしまったら、翌日の昼までは何も食べない。そうすると、膨らんだ胃が元のサイズに戻ります。逆を言えば、膨らんだ胃を元に戻すのには、18時間くらいはかかってしまうのです。 胃は食べた量に合わせて、どこまでも膨らみます。そのため、食べすぎた翌日は、胃が大きくなっているので、より一層食欲が増す……なんて現象が起こります。この、「胃膨張化現象」をリセットするのが、18時間のプチ断食というわけです。 しかし、睡眠をはさむとはいえ、これだけの間お腹に何も入れないと、お腹はグーグーと音を立てて鳴ります。でも、このグーグーに騙されてはいけません。これは、パンパンに膨らんだ胃が少しずつ、しぼんで、元のサイズに戻るときの音。決して、「お腹がすいた」というサインではないのです。
「本当の食欲」が来てから食べよう
その証拠に、このグーグーをしばらく無視していると、また食欲を感じない小康状態が訪れます。そして、さらにしばらくすると「本当の食欲」がやってくるのです。このタイミングが来たら、食べても大丈夫です。胃が元のサイズに戻っているため、さほど大食いする心配もないでしょう。 ですから、皆さんに一度試してほしいのが、「自分の本当の空腹はこれだ」という状態を知ることです。これがわかれば、食べすぎた翌日に果たして自分は何時間まで空腹を我慢できるかという目安になりますし、その後、お腹を満たすために食べるときの「自分にとって適量な一人前」の量を知ることになります。そして、ベストな一人前を知ることが、食べすぎを防ぐことにつながるのです。 <文/伊達友美> 【伊達友美】 管理栄養士・日本抗加齢医学会認定指導士。10代からダイエットとリバウンドを繰り返し、摂食障害に。30代後半で「プラス栄養メソッド®️」を考案、自身も20Kg減量すると共に、美肌やフェムケア、メンタルケアのカウンセリングを30年以上行っている。『夜中にラーメンを食べても太らない技術』『やせる! 伊達式 コンビニでダイエット』『女性の不調は「油+」でよくなる』ほか、著書累計150万部以上。ateyumi.com/
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