請戸の港にはためく大漁旗 福島・浪江、豊漁願い出初め式
福島県浪江町の請戸漁港で2日、伝統の出初め式が行われた。漁船9隻が色鮮やかな大漁旗をはためかせて出港し、東日本大震災と東京電力福島第1原発事故からの漁業再生や1年の豊漁を願った。 神事では漁業関係者らが玉串をささげ、1年の安全を祈願。漁師らは家族や関係者と漁船に乗り込み、新年の風物詩を見ようと訪れた町民たちに見送られながら、続々と出港した。相馬双葉漁協請戸地区の森田政利代表代理は「震災後の本格操業が当たり前になる日を目指して、前進していきたい」と語った。 同漁港の出初め式は、大正時代から続くとされる。原発事故で一時中断したが、避難指示の解除や漁港の復旧に伴い、2018年に復活した。
福島民友新聞