ワクチン「局所の痛み、当然ある」 東京都医師副会長「理解のうえ接種を」
東京都医師会の角田徹副会長は13日、記者会見し、都内で12日から始まった高齢者に対する新型コロナウイルス対策のワクチン接種について「限定的なワクチンの供給量は少しこの先も続く」としながらも「6月末までには高齢者が2回打てる分のワクチンを国が確保すると発表している。申し込みが殺到しているが、必ずワクチンは届く、打てると是非強調したい」と語った。医療機関でもまだ行き届いていないところがあるが、こちらに対しても「非常に心配なさっているところもあるが、必ずワクチンは行き届く」と強調した。
ワクチンの副反応については、米国CDCの発表などから「当然、局所の痛みはある」と指摘。ただ、「これに関しては局所での免疫反応が起きているというふうに理解いただき、むしろ腫れたりとか、熱が出るということは当然というふうに受け止めていただきたい」と述べた。 角田副会長は、特に2回目の接種で副反応の可能性が高くなると説明。「例えば、発熱でいうと、1回目は3.3%という日本のデータがあるが、2回目以降は35%。かなりの確率になる。こういった反応が当然の反応だと理解いただいたうえで、受けていただきたい」とした。 同時に、ワクチンを接種した後も、基本的な感染予防対策は引き続き行うよう呼び掛けた。角田副会長は「(ワクチンは)3週間の間を空けて2回接種する。効果が出るのは2回目接種以降と考えられる。ワクチンを打って、それで終わりでなく、引き続き標準的な感染防止策を続けてもらいたい」と話した。