酒井大成&樋口幸平、『キングオージャーVSドンブラザーズ』で味わう「何だこれは?」の世界観 全員死亡に「驚きはなかった」
樋口:僕もアフレコは大変でした。ダメダメすぎて、撮影所を走ったエピソードもあります(笑)。
酒井:(樋口へ)桃井タロウは声も個性的だけど、それはどうやって役づくりしたの?
樋口:タロウがなぜああなったのか、僕自身もよくわかっていないのですが、監督に「こうした方がいいんじゃない?」と言われて声を出したら、自然と構築されていった気がします。なので、第1話と第50話でタロウのキャラが変わってるんですよ。でも、それが面白いんです。第1話のタロウは、自分自身がまだ出来上がってないからすごくニコニコしてたのに、OKが出ていました。その後、第50話で記憶がなくなり、第1話のタロウに戻ると、ラストシーンはニコッとして「縁ができたな」で終わるんです。自分と役が上手くつながったといいますか、全てが第50話にして完結した作品になったと思います。
「キョウリュウジャー」の絆が垣間見られた
Q:(酒井さんへ)『キングオージャーVSドンブラザーズ』と2本立てで上映される『キングオージャーVSキョウリュウジャー』についてもお伺いします。同作ではギラが宇蟲王として登場しますが、役づくりはいかがでしたか? 酒井:ある日、脚本家の高野水登さんに「大成は今後どんな役をやりたい?」と聞いていただいた時、僕がチラッとしてみたい役についてお話してみたんです。たかみなさんは僕たちの意見を尊重してくださる方なので、それが本当になったのかもしれないと思いました(笑)。役づくりも大変でした。真の邪悪な部分をどうしたら見せられるのか、うまく表現できたかはわかりませんが、そこを意識しながら宇蟲王ギラを演じています。
Q:「キョウリュウジャー」のオリジナルキャストも再集結を果たしました。竜星涼さんをはじめ、先輩キャストとの共演はいかがでしたか?
酒井:「キョウリュウジャー」の方々が揃って変身するシーンがあったのですが、一発でOKが出ていたんです。10年経ってもピッタリ揃うことがすごくて、「僕たちも10年後はそうなっているのかな?」とか想像したりしました。「キョウリュウジャー」の絆が垣間見られて、すごく楽しかったです。