酒井大成&樋口幸平、『キングオージャーVSドンブラザーズ』で味わう「何だこれは?」の世界観 全員死亡に「驚きはなかった」
死ぬことに関して何一つ驚きはない
Q:『キングオージャーVSドンブラザーズ』は、両スーパー戦隊のメンバーが死の国ハーカバーカで対立する展開が、上映前から話題になっています。台本を読んだ時、お二人は本作のストーリーにどのような感想を抱きましたか? 酒井:僕らはファンタジー寄り、「ドンブラザーズ」は現実寄りという設定こそあると思いますが、そこまで違いがあるとは思っていませんし、キャラクターの個性とかもお互いに強烈です。台本を読んだ時は……「何だこれは?」と思いました(笑)。でも、意外とすんなり作品の世界観に入ることができました。
樋口:「何だこれは?」が「ドンブラザーズ」の良さでもあるので、台本を読んで、久しぶりにその感覚を味わうことができました。「キングオージャー」のみなさんにも、「ドンブラザーズ」の「何だこれは?」に浸っていただけたと思いますし、僕たち「ドンブラザーズ」は「キングオージャー」のかっこよさだったり、異色の部分に触れることができて、すごくよかったです。マッチしないと思ってたものが、いざやってみると、すごくマッチしたのではないかと感じています。
Q:キングオージャー&ドンブラザーズが全員死亡してしまう導入も異色ですよね。
酒井:各キャラクターの死に方は、かなりブッ飛んでいます(笑)。
樋口:僕は死に慣れているので……(笑)。「ドンブラザーズ」で8回ぐらい死んでいたかと思います。なので、死ぬことに関して何一つ驚きはなかったです。
酒井:1年間スーパー戦隊の撮影に向き合い続けると、全ジャンルのお仕事ができるんです。芝居やアフレコはもちろん、バラエティーにも出演できるので、それらを一度に経験できたのはすごく貴重でした。特にアフレコは、芝居やスーツアクターさんの動作に合わせて、その場のひらめきで声を当てなければならず、最初は本当に難しかったのですが、気付いたらできるようになってきて。まだまだ途中ですが、そこは成長した部分なのかなと思います。