30年ぶりに少数与党で国会 石破総理「難局を乗り切る」 議論山積み…かじ取りは
国会は2日から、各党の代表質問が始まります。石破茂総理大臣は少数与党として就任後、初めての本格論戦に臨みます。 【画像】石破総理が乗る車の前方に白い傷 先導車に接触、事故処理のため鳥取署に
■石破総理、地元・鳥取へ 今後への決意語る
総理就任から2カ月。石破総理が地元・鳥取に、初のお国入りです。 石破総理 「本当に皆さん方のことを思いながら、支えていただく方のことを思いながら、日々努めて参りたい」 自民党総裁選への立候補を表明したのが、実は八頭町にある神社。その後、総裁、そして鳥取県選出議員として初の総理となり、地元の人と話す姿にはどこか和らいだ様子も見られました。 支援者 「地元に帰って本当の石破さんの…あっ石破総理の笑顔が見られて、いつも通りの姿で安心した」 一方、報道陣の前には神妙な面持ちで現れ、次のように話しました。 石破総理 「『政府は野党の言うことに誠実に耳を傾けているね』と。そういう世論が高まっていくこと以外に、こういう難局をあるいは少数与党という状況を乗り切っていく手立てはないんじゃないかなと思っている」 今後への決意を新たにした石破総理。その帰り道、車が寄ったのは地元の警察署です。 石破総理が乗る車の前方には擦ったような白い跡があります。実は先導車に衝突する事故を起こしていたのです。この事故でけが人はいませんでした。
■維新の会新代表は吉村洋文氏 8割支持で圧勝
事故では無傷でしたが、石破総理は2日からは傷を負うことを覚悟で、初の本格的な論戦に臨むことになります。3日にわたる与野党の代表質問が待ち受けているのです。 「30年ぶりの少数与党」となった石破政権が手を組みたいのは、国民民主党や日本維新の会ですが、その日本維新の会は、総選挙での失速を受け体制の一新を迫られました。 1日に代表選が行われ、8割の支持を得て圧勝し、新たに代表に選ばれたのは吉村洋文氏(49)です。 吉村新代表 「批判を恐れず、反論を恐れず、選挙を恐れず。新しい維新の会の価値観をしっかり持って、軸を持って訴えていきたい」 大阪府知事との「二足のわらじ」を履く新代表として早速、党の存在意義の見直しを訴えました。 吉村新代表 「全国の皆さんと一緒になって、古い自民党、それから『民主党』ともぶつかっていきたい」 吉村新代表は、さらに共同代表に前原誠司氏を希望しました。旧民主党の重鎮でもあり、与野党それぞれとの関係にも影響しそうです。 今後の国会は、「政治とカネ」だけでなく、「年収の壁」や新たな経済対策を含む「補正予算案」など議論が山積みで、少数与党である石破政権のかじ取りは、苦難を極めそうです。 (「グッド!モーニング」2024年12月2日放送分より)
テレビ朝日