親が「やりなさい」とガミガミ言わなくなる! 子どものやる気が倍増する“仕掛け”とは
独自の視点で子どもの教育に取り組み、イラストと文章で発信するえみさん。えみさんの「教育」は、いわゆるお受験対策のような「お勉強」ではなく、生きていくために必要な、「考える力」を育むこと。これからの時代を「たくましく生き抜く」子どもの育て方とは?具体的なエピソードを交えて紹介していただきます! 親がガミガミ言わなくても、子どもが自分から宿題ができるようになる「4つのポイント」
「親にやらされる」より「子が自分で目標を決める」方が圧倒的に頑張れる!結果が見える仕組みの作り方
子どもって楽しいことが大好きですよね。我が家の子ども達は漫画とテレビゲームが大好きです!子どもなので、そうやって楽しく遊ぶことももちろん大切なのですが、でも親としては「本当にそれだけでいいの?」と思うこともあります。そんな子ども達が「あること」をきっかけに、ギアを入れて頑張るようになったのです。
契約している通信教育が活用されなくなった
文字の本より漫画の比重が大きくなってきた
そうだ、家族みんなで「1年の目標」を立ててみるのはどうだろう
私「目標っていうのはね…」
娘「どうせなら、やる気が出るご褒美があるといいな」
私「それなら1時間追加してもいいよ」
娘「漫画じゃない本を1年で120冊でどう?」
とはいえ、目標の達成状況を確認しないと…
というわけで、本10冊が入る枠を用意して…
本の表紙を印刷して…
目標を立てっぱなしにならないよう…
えっ、「目標を立てる時に、誘導してたように見えた」ですって? いや私は一例を挙げただけで、それを参考にして目標を決めたのは子ども達ですからね、ふふふ。まあ親から「やりなさい」って言われるんじゃなくて、自分で「頑張ろう」と思って目標を決めるのが大事ってことです。 ちなみに目標を立てるときのポイントは、「達成可能」なことと「計測可能」なことだと思います。「文字の本を一年で千冊読む」とかだと、さすがに量が多すぎて我が家の子ども達では達成できない量です。あまりに高すぎる目標を立てると、途中で「頑張っても無理だ」と思って心が折れてしまいます。また「文字の本をたくさん読む」という目標だと、「たくさん」が具体的にどのくらいの量なのか計測ができません。計測できないと、どのくらい目標に対して近づいたかや達成できたかどうかが分からないため、目標を立てたこと自体を途中で忘れてしまいます。 我が家の子ども達にとって、「文字の本を一ヶ月で10冊、一年で120冊読む」ことと、「タブレット学習の配信問題を毎月やる」というのは、達成可能で計測可能な目標なのでモチベーションアップにちょうどよかったなと思います。また読書に関しては夫も一緒に参加しているので、お互いに良い刺激になっていて、子ども達も「お父さんがこんなに読んでいるんだから、頑張らないと!」と思っているようです。余談ですが、私は私で別の目標を立てて頑張っていますので「お母さんだけ何もやってないじゃん」とはなっていません。 読書の目標の達成管理については、市販のシールを枠に貼っていくでもいいかなと思ったのですが、あえて本の表紙を印刷して紙に貼るという面倒くさい方法にしました。でもこの方法だと、何の本を読んだか一目瞭然なので、「これだけの本を読んだんだ!」という達成感が格別なんですよ! もうすぐ新年度になり、新しい学年となる時期です。目標を立てるのにぴったりな時期なので、ぜひお子さんと一緒に一年の目標を立ててみてはいかがでしょうか。
【プロフィール】えみ(@emi_jiken24)
長女・みいちゃん、長男・とうくん、次女・あーちゃんの3人を育てる母。 インスタグラムで、その子育て法を漫画で紹介したところ、「ためになる!」「我が家でも取り入れたい!」と話題に。 コーヒーと甘いものが大好きです。