近所のドラッグストアではキャンペーンの対象が“現金払い”限定です。キャッシュレスだとお店側はどのくらい手数料を負担するのでしょうか?
キャッシュレス決済の利便性
キャッシュレス決済は、その利便性の高さから、今後普及が拡大するとの見方があります。政府も普及を後押ししており、経済産業省によると、2025年までにキャッシュレス決済比率を4割程度にするという目標を掲げています。 ■消費者にとっての利便性 消費者にとっては、以下のような利便性があります。 ・現金を持たずに決済できる(現金の持ち合わせがなくても決済できる) ・レジでスピーディーに支払える ・決済事業者が提供するサービスを使える(ポイント、旅行保険、割引など) ・ネットショッピングが自宅完結する ・家計簿アプリなどと連携することにより家計が管理しやすくなる 現金・キャッシュレス両方の決済手段に対応していれば、買い物できる場所の範囲がより広くなります。仮に、欲しい商品を最安価格で販売しているネットショップがキャッシュレス限定であっても、問題ありません。 ■店舗にとっての利便性 店舗側は、初期費用や決済手数料を払うとしても、以下のような恩恵を受けられるでしょう。 ・レジ対応時間が短縮できる ・現金両替などの手間が減る ・現金の扱いが減ることで不正や盗難のリスクが減る ・POSシステムとの連動で売上管理が効率的になる ・キャッシュレス決済が主体の消費者を取り込める 業務効率化のほか、顧客拡大の観点からも、キャッシュレス導入について検討する価値はあるといえるでしょう。
キャッシュレス決済の手数料相場は1~3%台
店舗はキャッシュレス決済を利用する際に、おおむね1~3%台の決済手数料を決済事業者に支払っていると考えられます。 現金払い限定のキャンペーンや、現金のみの支払いを実施する店舗がある理由は、決済手数料や入金サイクルが関係しているからかもしれません。 出典 習志野市 キャッシュレス決済にはお金がかかる? 経済産業省 2023年のキャッシュレス決済比率を算出しました 執筆者:FINANCIAL FIELD編集部 ファイナンシャルプランナー
ファイナンシャルフィールド編集部