ロッテ・佐々木朗希が8回無失点の好投!CSでは最長タイの17回連続自責点0で指揮官の「責任を持たせる」期待に応えた
12日からプロ野球・クライマックスシリーズ(CS)がついに開幕し、パ・リーグは2位の日本ハムと同3位のロッテがエスコンフィールド北海道で対戦した。 試合はロッテの先発・佐々木朗希投手が8回5安打無失点と快投を見せ、打線も中村奨吾とポランコがソロ本塁打を放ち2-0で勝利。ファイナルステージ進出に王手をかけた。 勝利の立役者とも言えるのがCS初勝利を挙げた佐々木だった。この試合の前までは過去2回CS(21年・23年)で登板しており、いずれもファーストシリーズ初戦の大役を担っている。 通算17回を投げ、失点1で自責点は0。この自責点0の記録は当時オリックスの山本由伸(ドジャース)に並ぶ最長記録で、今も継続中である。 ただ、シーズンでは入団5年目で初の2桁勝利(10勝)を挙げたものの、日本ハム戦ではリーグで唯一未勝利に終わっていた。しかも敵地エスコンフィールドでは2試合に投げ0勝1敗、防御率6・43と相性が悪かった。 それでもマウンドに送り出した理由を吉井理人監督は、「開幕投手とか任せたことがなかったので、そろそろ責任を持たせるのもいいかなと思いました」と意図を明かしていた。 今季は代名詞とも言える160km/hの球速が影を潜め、指揮官は投球フォームの変化を「外旋の角度が浅いため、その分スピードが出ない」と分析もしていた。 また、シーズン中は右上肢のコンディション不良で2度の離脱があるなど、「我慢の年」(吉井監督談)でもあった。 そんな中でもキャリアハイの勝利数を挙げ、一度でも負けたら崖っぷちの超短期決戦で堂々たる結果を残してみせた。 お立ち台では「僕はもう少し声が出ると思うのですが、どうですか?明日もたくさんの声援をよろしくお願いします」とマリーンズファンにさらなる応援を呼びかけた。 この日もスカウトが視察に訪れるなど、登板の度にメジャー関係者が訪れたことが報道されているが、今はロッテの一員として再び”下剋上”を目指すべく戦っている。
まるスポ編集部