バイエルンでプレイするデ・リフトでもスタメンに入れない? オランダ代表の“CB争い”がハイレベルすぎる
デ・リフトは自信を口にするが……
センターバックのポジション争いという点において、現在のオランダ代表ほど争いが激しい代表チームはないかもしれない。 すでにEURO2024へ向けた代表メンバーが発表されているが、センターバックの顔ぶれはかなり豪華だ。 リヴァプールDFフィルジル・ファン・ダイク、インテルDFステファン・デ・フライ、トッテナムDFミッキー・ファン・デ・フェン、バイエルンDFマタイス・デ・リフト、マンチェスター・シティDFネイサン・アケ、フェイエノールトDFルチャレル・ヘールトライダもセンターバックとサイドバックの両方に対応できる。 右利きと左利きのバランスを考えるならば、右のファン・ダイクと左のファン・デ・フェンが理想のコンビだろうか。まだまだこのあたりの競争は激しく、EURO本大会中にも序列が変わる可能性はある。 このレギュラー争いに意気込むのは、バイエルンで後半戦より出番を増やしたデ・リフトだ。バイエルンでプレイするデ・リフトでもスタメンに入れるか分からないのが何とも厳しいところだが、デ・リフトはバイエルンで実力をきっちり証明できたはずと自信を口にする。 「大事なのはピッチ上での感覚だ。僕はフィットしているし、コンディションも良い。バイエルンでたくさんプレイしていれば、(代表でも)先発出場できる可能性はかなり高いと思う。もう自分を証明する必要はない。今季のチャンピオンズリーグでは自分に何ができるかを確かに示したよ」 デ・リフトは10代の頃より期待されていたセンターバックだが、代表では悔しい思いも経験してきた。2022年のワールドカップ・カタール大会ではグループステージ初戦こそ先発したが、2試合目からはユリエン・ティンバーにポジションを奪われたのだ。 しかし、デ・リフトはその経験も上手く代表チームに落とし込めるはずと前向きだ。 「ワールドカップでの経験をきっちりと持ち帰っているつもりだ。人生やサッカーに対するアプローチも変わったし、以前よりもリラックスしている。大会の決勝トーナメントでプレイするのは、通常の国際試合とは全く違う。その経験を他の選手たちにも伝えたい」(オランダ『NU.nl』より)。 カタール大会の頃からは監督もロナルド・クーマンに代わっているが、カタールでの経験をEUROへ活かせるのか。この激しすぎるポジション争いが大会を通してどう動いていくのかも注目ポイントになる。
構成/ザ・ワールド編集部