【神崎 恵さん】ドットファッションを着る日のメイクは? 見慣れた服をセンスよく見せるポイントを考察
シーズンや年齢を問わずに取り入れやすい、ドットアイテムを楽しむには?「主張は強く、個性的に!」 が神崎流・ドットファッションの極意。お洒落見えも約束します。 【写真】神崎 恵さんが注目するメイク&ファッション
教えていただいたのは…
美容家 神崎 恵さん 1975年生まれ。美容家であり、3人の息子をもつ母。美容誌をはじめ、各女性誌で連載をもつ他、コスメブランドのアドバイザーを務め、 女性を美しく導く製品の開発、プロデュースを行っている。書籍の累計発行部数は170万部を超え、最新著書『一生ものの基礎知識 美容の教科書』(講談社)が発売になり、話題に。
【Scene】ドットファッションを楽しむ日
色やボリューム感など個性を随所にプラス 街を歩いていて思わず目で追ってしまうのは、異性?同性? 目が合って嬉しいのは、同性?異性? 思い返してみると、10代~20代、異性の存在や目線が意識を高めてくれていた頃が確かにありました。30代、40代、異性のそれが0になったわけではないけれど、同性の目や存在の方が遥かに意識や喜びを高めてくれていることを実感しています。もちろんこれはひとそれぞれ。「いやいや、やはり異性の目や反応がなにより重要」というひともいるかもしれない。でも、それなりの年齢になってわかったことは、「同性の目」を奪うことができる女性はやはり美しい、ということ。 いい意味でも、その反対でも、「女の目は厳しい」。表面の美しさというより、総合力を問う目だから。話し方、接し方、所作、声、姿勢、心のあり方や健やかさ、聡明さ。小物使い、服のセンス、ヘアやメイクの組み立て方、肌の雰囲気まで全て。それらが絶妙なバランスで調和し、個の色やにおいを纏った存在感となっている。その美しさを瞬時に感じ見抜く目を持つのが女性。だからこそ、その目にとまったとき、認められたときの高揚感は格別なもの。 その目にとまる美しさを育てるために、センスを育てる筋トレを始めてみるのはどうだろう。筋トレ始め、まずはスタンダードなファッションアイテムで、個性を出していく練習から。白T、デニム、ボーダー、ドット。見慣れ、着慣れた服にひねりをきかせ、新しい着こなしをする。例えば、タイムレスな魅力を持つドットワンピース。優しく親近感のある柄だけに、何も考えずに袖を通すことが許されてしまう1着でもある。これに工夫を施していく。想像力を膨らませ、どんな色や線を加えていったら魅力増しになるのかを考えて組み合わせたり、入れ替えたりしながら。 ドット×赤リップ。これもセンスをくっきりと色付ける永遠の組み合わせのひとつ。今回は、あえて、やわらかく甘いピンクのリップを組み込み、風に転がるようにはずむカーリーヘアで個性の印象付け。甘い色と曲線で印象が可愛さに転びすぎないよう、眉の毛流れをしっかり出し強さを足す。白いタイツとゴールドの靴で「普通」から一線を引き、「私だけのドットワンピ」を完成させる。センスはこの積み重ね。メイクも、ヘアも、ファッションも全て、日々、繰り返される想像力と実践力から育てることができるんです。