パレスチナの日常を伝えたい 写真家高橋美香さん作品展 11月2日から仙台と宮城・石巻で
パレスチナで暮らし、働く人々を長年取材してきた写真家高橋美香さん(50)=さいたま市=の写真展「それでもパレスチナに木を植える」が11月2日から、仙台市と宮城県石巻市の3会場で同時に開かれる。2日は仙台、4日は石巻で高橋さんのトークイベントもある。 高橋さんと親交のある仙台市民らでつくる実行委員会が主催する。会場は仙台市青葉区の「ブックカフェ火星の庭」、日本キリスト教団東北教区センター「エマオ」と同じ建物内の書店「エッサイの木」、石巻市中央の書店「石巻まちの本棚」。 高橋さんは世界各地で、その地に生きる人々の「いとなみ」をテーマに撮影。パレスチナでは、ヨルダン川西岸地区の難民キャンプなどの2家族の家に居候しながら、一人一人の日常を見つめ続けてきた。 今回の写真展では、共著書「パレスチナのちいさないとなみ―働いている、生きている」(2019年、かもがわ出版)、著書「パレスチナに生きるふたり ママとマハ」(23年、同)の掲載写真と、23年12月~24年2月にパレスチナに滞在して撮影した写真計約100点を展示する。 イスラエルによるガザ攻撃が続き、西岸への攻撃や支配も強まっている。高橋さんは「一人一人の名前と人生にこだわって撮り続けてきた。攻撃による犠牲者の人数ばかりが伝えられがちだが、その一人一人はこういう人たちだったかもしれないという想像力を持って見てもらえたら」と話す。 写真展は24日まで。入場無料。トークイベントの会場は2日がエマオ、4日がまちの本棚で、両日とも午後2~4時。参加費1200円。申し込み方法など詳細は実行委メンバーのパレスチナ・オリーブ(仙台市)のホームページで確認できる。連絡先は同店の皆川さん070(6954)3156。
河北新報