JR南武線・稲田堤~府中本町の高架化で、車の速度が4割向上 /東京
東京都は、JR南武線(稲田堤駅~府中本町駅間)連続立体交差事業の効果をまとめた。2013年12月に高架化が完了したことで、踏切での車の渋滞が解消され、混雑時の車の平均速度が約4割向上した。最大で230メートルに上った交通渋滞は、完全になくなったという。 この高架化事業は、都がJR東日本と連携して実施。1992年度から始まり、事業費は約598億円。立体交差の区間の長さは約4.3キロ。昨年12月23日、矢野口駅付近~府中本町駅間の高架化が完了し、すでに2005年に除却した8か所の踏切とあわせ、事業区間の15か所すべての踏切がなくなった。 この影響で、甲州街道から川崎街道間で、夕方の混雑時に自動車の平均時速は、高架化前の14.8キロから、高架化後は20.6キロにまで向上。また、踏切によっては最大230メートルにも及んだ交通渋滞が解消されたという。