“ふだん履き”のその先に…アシックス「GEL-PRESHOT CLASSIC4」
【塩田】 今作ですが、実は前作「CLASSIC3」からラスト(木型とも呼ばれるシューズを制作するための原型)を変えていて、少し幅広になりました。アッパーの柔らかさも相まって、足幅の広さでお悩みの方はピッタリだと思います。 【室井】 なるほど。だから履きやすさを感じたんですね。 【塩田】 ひとつ注意点としては、歩行時の履き心地は硬めです。ただ、これは悪い硬さではないので、ゴルフシューズにしっかり感を求める方にはフィットすると思いますし、どうしても硬さが気になる場合は付属のインソールを替えていただくことで大幅に改善すると思います。
気になるのは“硬さ” ゴルフシューズとしての機能性は?
【室井】 ゴルフシューズとしての機能性を評価すると、アウトソールが全体的に硬いと思います。 【塩田】 見た目を重視している部分が大きいからかもしれませんね。室井さんの仰る硬さは、私も歩いている時に感じました。あえて厳しく表現すると“板の上を歩いている”ような感じです。そのくらいアウトソールが硬い印象を受けました。
【室井】 でも、アッパーの人工皮革は柔らかくてしなやかなので、足への当たりはとてもやさしいです。 【塩田】 そうですね。ですが、その反面、スイング中に横方向の体重移動が激しい方はシューズの中で足が動いてしまう可能性があるかもしれません。また、履き口周辺のパーツもソフトで足入れの際の印象は良かったです。 【室井】 実は、アウトソールの硬さだけでいうと他社でも同じくらいの硬さのシューズはあるんです。でも、このシューズはその硬さを感じやすい薄いインソールになっているので、足裏で感じる印象が余計に違ってきます。ミッドソールが薄いので、アウトソールとアッパーだけで構成されているような感じがします。アウトソールを意図的に硬くしていると思うのですが、その硬さが足に伝わると疲れてしまいます。
【塩田】 ちなみにグリップ力はいかがでしたか? 【室井】 いわゆる“普通”。可もなく不可もなく、という感じです。地面をガッチリとらえる安心感を求める方には少し物足りないかもしれません。
製品スペック
●発売日=2024年7月21日 ●鋲タイプ=スパイクレス ●締め付けタイプ=紐 ●アッパー素材=人工皮革 ●重さ=約360g(片足/26.5cm) ●サイズ=22.5~29cm(ホワイト/ツナブルー、バーチ/ピュアゴールド)、24.5cm~29cm(ミッドナイト/ホワイト) ●幅=3E相当 ●カラー=ホワイト/ツナブルー、バーチ/ピュアゴールド、ミッドナイト/ホワイト 撮影協力:ラフォーレ&松尾ゴルフ倶楽部