天安門事件から35年の証言「ここは戦場だった」混乱の中国・北京から邦人を脱出させた元ANA職員が見たもの
天安門事件から35年経った中国の今
――天安門事件から35年が経った今の中国をどう見ている? 中国という国は常に変わる国です。つまり今ある中国がこれからの中国であるはずがありません。良い時代があれば悪い時代も来る。そして悪い時代の後は良い時代が来る。中国はその繰り返しだと思います。 天安門事件から35年を迎えた今も中国で事件を公に語る事は許されていない。天安門事件の日を前にした6月3日、中国外務省の定例会見で記者から天安門事件に関する質問が出たが、報道官は「1980年代末に起こったその政治的波乱について、中国政府はすでに明確な結論を出した」と短く答えるだけだった。 中国では35年の時を経ても「国家の安定」を大義名分に人権や言論の統制が強化されている。 【取材:FNN北京支局 河村忠徳】
河村忠徳