南太平洋のバヌアツでM7.3、死者6人の情報 米大使館の建物損壊
南太平洋のバヌアツで17日、大きな地震があり、AP通信は現地赤十字の情報として、少なくとも14人が死亡、200人以上が負傷したと報じた。米地質調査所によると、この地震の大きさはマグニチュード(M)7・3で、震源地は首都ポートビラの西方30キロの沖合。震源の深さは約57キロ。 【写真】島サミットで関係強化図る日本 太平洋で影響力増す中国に危機感 国連人道問題調整事務所(OCHA)によると、人口約33万人の同国で、被災者は11万6千人に上る可能性がある。総合病院の建物が被害を受け、多数の負傷者に屋外のテントで対応している。国内の二つの貯水池が被害を受けたほか、通信網も遮断され、被害の把握が困難になっているという。 AP通信によると、津波警報が出されたが、2時間後に解除された。首都ではビルの下層階が潰れ、車が下敷きになった建物があるほか、米国、英国、フランス、ニュージーランドなどの大使館が入居するビルも大きな被害を受け、閉鎖された。米大使館は中国の影響力拡大に対抗して、今年7月に設置されたばかりだったという。(武石英史郎)
朝日新聞社