「掛け捨てはもったいない」「保険料が一生上がらないはお得」…損する保険の誤解
本当?誤解?「保険の見直しで前の保険を解約してから次の保険に入るのが得」
これは間違いです。やってはいけません。 今まで入っていた保険をやめて新しい保険に入るときには、新しい保険の保障がはじまってから前の保険を解約するようにしましょう。保障が1ヵ月くらいダブってしまい保険料の二重払いになるかも知れませんが、しかたがありません。 前の保険を先に解約してしまうと、次の保険との間に保障がまったくない空白期間ができてしまいます。その期間に何があるかはわかりません。保険は、「万が一」に備えるものです。保障が途切れないようにしましょう。 また、診査や告知で次の保険を断られるケースもあります。そんなとき、前の保険を解約したあとでは、もう戻ることができません。必ず次の保障がスタートしてから、前の保険を解約しましょう。
本当?誤解?「保険料が一生上がらない保険はお得?」
これは得になるとは限りません。 よくテレビCMなどで見るキャッチコピーです。この保険は、終身払いの保険です。つまり「一生涯、保険料を払う」ということです。有期払いに比べて保険料は安いのですが、長期間払い続けるわけですから保険料の総額が多くなります。終身保険の場合、長生きをすると死亡保険金よりも支払った保険料総額の方が多くなることがままあるのです。
本当?誤解?「保険の無料相談は得?」
「なぜ無料で相談ができるのか?」を考えてみましょう。無料相談というのはボランティア活動ではありません。保険を売ることが目的なのです。 ですので、相談者は見込み客ということです。お客様ですので親切に教えてくれるかもしれません。でもこれはアドバイスではありません、営業です。営業であるということを知った上で話を聞くのであれば参考になるかと思いますが、勧められるままに保険を契約するのはリスクがあります。ご自身でもしっかりと考えてみましょう。
長尾義弘(ファイナンシャルプランナー)