関西大手ホームでも過剰や不正か 入居者訪問看護「全て複数人に」
関西の有料老人ホーム運営大手「スーパー・コート」が、入居者への訪問看護について、必要性に関係なく100%複数人での訪問にするよう全社的に指示していたことが3日、共同通信が入手した社内文書で分かった。過剰な診療報酬の請求に当たるとみられる。 このほか、複数の現・元社員が「看護師1人で訪問した場合でも『複数人で訪問した』という虚偽の記録を作り、診療報酬を不正に請求している」と証言した。 スーパー・コートはホテルチェーン「スーパーホテル」と同一グループで、老人ホームやパーキンソン病専門住宅を約50カ所運営。入居者向けの訪問看護ステーションも併設している。取材に対し「複数人での訪問に関する目標値は、必要な入居者全てに対応できるようにするためで、過剰な報酬請求には当たらないと考えている。不正請求の指摘については、会社の指示ではないことを明確に申し上げる」としている。 パーキンソン病といった難病や末期がんの人への訪問看護では、毎日3回まで診療報酬を請求でき、複数人で訪問すれば加算を得られる。
【関連記事】
- 【速報・追記あり】千葉県循環器病センターで70代男性が死亡する医療事故 必要な薬剤投与の中断が影響か
- 肺がんと診断され右肺上部を全摘…実は「単なる炎症。手術も不要だった」 誤診を訴え鹿児島大学病院を提訴 鹿児島市の女性
- 患者を診療していないのに歯科報酬を不正請求 那覇市の麻布デンタルクリニック 保険医療機関指定を取り消し
- 立腹…「気が利かねえな」と言われた職員、男性を蹴る 臓器破裂し死亡 電池交換を何度も断った末に 介護施設で悲劇、法廷で「言葉には言葉で返すのが筋」 執行猶予を求めた弁護士、語った暴行までの背景
- 相模川で水難事故相次ぐ 厚木で男性死亡「飛び込んで1人上がってこない」 平塚では小5が動けなくなる、弟が救助