ユーヴェ戦に先発の鎌田大地を伊解説陣が絶賛!「カマダの偉大な試合。最高に気に入った」新生ラツィオの初陣を徹底分析…現地での評価は? | セリエA
二重の価値がある勝利
ストラマッチョーニ氏は、スコアレスのまま迎えた後半アディショナルタイムにアダム・マルシッチの決勝点をアシストしたゲンドゥージにも賛辞を贈ったほか、トゥドルの初陣の勝利に見解を示した。 「ラツィオが強く望んでいたゴールだ。ラスト15分間、ギアを上げて全力でこのゴールを求めていた。加えてこのゴールは、まさに途中出場したゲンドゥージから生まれた。彼はユーヴェ守備陣に対してドリブルで仕掛けようとしていたが、(ユーヴェDFニコラ)セクロフが居眠りをしていたためにマルシッチの侵入を許し、極めて重要なゴールが生まれた」 「この勝ち方と対戦相手がユヴェントスだったという点を踏まえると、この勝利には二重の価値がある。サッリが辞任し、難しく、不穏な空気の中で過ごしていたラツィオには、このような夜が必要だったのかもしれない」 「トゥドルについては、まるでプレーしているかのような試合に対する姿勢が気に入った。また彼は、短い期間で選手たちに伝えるべきものを伝えたように思う。そして選手側も、練習回数が少ないながらも、できる限り指揮官のアイディアをピッチで表現しようとする姿が見えた。これからの道のりは長いが、今日は重要な第一歩を踏んだと言えるだろう」
トゥドルの賢さが見えた布陣
イタリアのメディア各紙の多くは、ラツィオが3-4-2-1の布陣であると報じたが、ストラマッチョーニ氏は試合中、ラツィオが事実上、4-2-3-1のシステムでプレーしていることを主張。「ユーヴェにかなりのプレッシャーをかけていて、ボール奪取のクオリティもかなり高い。ラツィオは4-2-3-1でプレーしている」などと観察していたが、試合後もその分析を続けた。 「試合前、システムは3-4-2-1だとかなり言われていたが、われわれは開始から数分で、4-2-3-1の陣形であることに気付いた。それから非保持の際は4-4-2でプレスをかけていた。この選択はサプライズだったが、イゴル・トゥドルの賢さを物語っている。彼はチームをねじ曲げることはしなかった。自身のアイディアを加えつつ、チームのDNAと調和させた。賢い選択だった」
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