ホープ・横山葵海が3150×LUSHBOMUと契約 12・21メイン抜てきの亀田興毅氏「新たな怪物」
◇プロボクシングスーパーフライ級8回戦 横山葵海(ワタナベ《8回戦》デンマーク・ケビド(フィリピン)(2024年12月21日 ツインメッセ静岡) ボクシングイベント「3150×LUSHBOMU」が7日、都内のワタナベジムで会見し、12月21日にツインメッセ静岡北館で行われる「3150×LUSHBOMU vol.3」で今年プロデビューしたばかりの横山葵海(23=ワタナベ/1戦1勝1KO)をメインイベンターに起用することを発表した。プロ2戦目で大役に大抜擢された横山は「まだ一戦しかしていない自分がメインをやらせてもらえてありがたい。プレッシャーはあるが、相手を翻弄(ほんろう)して面白い試合をしたい」と闘志を燃やした。 4歳から極真空手を始めた横山は、中1からボクシングに転向。主将を務めた拓大では、22年全日本選手権バンタム級で優勝するなどアマ56戦44勝12敗の戦績を残した。今年7月のプロデビュー戦では元4階級制覇王者・井岡一翔(35=志成)の前座を務め、中国人選手に2回1分2秒のTKO勝ちと鮮烈なデビューを飾った逸材だ。 その実績が評価され、今月1日から「3150×LUSHBOMU」の契約選手となることも決定。日本ランキング10位以上となれば、選手とジムに30~50万円の月額報酬が支払われるなど、ボクシングに専念できる環境も約束される。元世界3階級制覇王者でプロモーターの亀田興毅氏は「デビュー戦からゴツい試合をしていて、新たな怪物選手が出てきたなという印象。できる限りのサポートをしていきたい」と全面バックアップを約束。所属ジムの渡辺均会長も「自分も70歳を過ぎて、世界チャンピオンの育成はもういいかな、と思っていたときに横山の存在を知った。本気でスカウトする最後の選手になるかもしれない。内山(高志)、京口(紘人)、谷口(将隆)、重岡兄弟らに続いてほしい」と歴代の名王者に続く存在として大きな期待を寄せる。 2戦目の相手は東洋太平洋同級6位のデンマーク・ケビド(28=フィリピン/13勝7KO3敗2分け)。早くも東洋ランカーに挑む横山は「キャリアも技術もある印象だが、試合のイメージはできている」と難敵撃破に自信満々。亀田氏も「2戦目からチャレンジマッチになるが、メインにふさわしい面白い試合になる。プレッシャーを乗り越えて世界のベルトをつかんでほしい」と日本男子最速のプロ4戦目で世界王座奪取を目指すホープにエールを送る。 「自分のボクシングをして観客を魅了できたら。勝ちにこだわる試合をしたい」と横山。同興行セミファイナルではIBF世界スーパーフライ級王座決定戦も行われる見込みだが、世界戦にも劣らぬインパクトを残すつもりだ。