『千鳥』大絶賛&『相席食堂』で大ブレイク!〝第2のアンミカ〟と呼ばれるユヒャンは一体何者?
「私ね、アジアの“ココ・シャネル”になりたいんです! 歩くだけで周りを笑顔にするような、パッションパウダーをファッションみたいに纏いたい(笑)」 大爆笑……!千鳥から命名〝第2のアンミカ〟ことユヒャンの『相席食堂』ロケ 清々しい笑顔でそう言い切るのは、美容家・実業家としてアジアをメインに活躍しているユヒャン(38)だ。在日韓国人として生まれ育った彼女は、23歳の時に日本国籍に帰化。その後は、日本と韓国を行き来しながら精力的に仕事の幅を広げている。 彼女の口から繰り返し発される『パッション』とは、直訳すると『情熱』という意味。しかし、ユヒャンの手にかかるとそれは『パッション語録』という一つのパワーカテゴリーになるのだ。 最近はタレントとしても人気が高く、3月26日と4月2日放送の『相席食堂』(ABCテレビ)に2週連続で出演。巧みなトーク力とユニークなパッション語録が早くも話題となり、SNSでもバズっている。 そんな彼女がブレイクしたきっかけは、昨年8月に放送された『相席食堂』の中のロケスター発掘企画だった。お笑いコンビ『千鳥』の二人も『今までどこに隠れてたん?!』『絶対売れるやん!』と終始大絶賛。放送後の反響も驚くほどあったという。 「ありがたいことにテレビ出演のオファーも増えましたし、今では韓国ロケにも毎月のように行かせていただいています。『相席食堂』の制作スタッフの方から『千鳥のお二人も「面白い」と笑って、収録は盛り上がりっぱなしでしたよ』と聞いた時は嬉しかったですね」 番組の中でも“パッションパウダー”“パッションDNA”“ポジティブパッション”など、パッション語録が全開。前向きな意味合いと彼女の明るい性格がマッチし、視聴者の心を惹きつけた。 「私、おしゃべりなんですよ。昔は黙る練習をするくらい、しゃべり出したら止まらなくて(笑)。だから、番組で初めて自分のおしゃべりを褒められて嬉しかったです。“おしゃべりアスリート”として生きていこうかなと思いましたね(笑)」 インタビュー中も笑顔を絶やさないのが印象的だった彼女だが、なぜここまで前向きなのだろうか。 「こう見えても小学5年生までは内気な性格だったんです。当時クラスの子に嫌がらせを受けて、一度だけ言い返したんですね。そしたら、ピタッと止まって。その時に『嫌なことは嫌だ』と言うことが大事だと気付きました。それ以来、言いたいことを我慢せず言うようにしたら、性格も人生も変わり始めた気がします」 高校生の時は生徒会長を務めていたしっかり者。ただ言いたいことを言うだけでなく、「言い方を意識している」という。 「例えば行きたくないゴハン屋さんに誘われた時に、『行きたくない』って言うのと、『美味しそうだけど、今日は行きたくないな~』って言うのは全然違うじゃないですか。テンション高めで伝えるとか、笑顔で伝えるとか、いったん相手の立場になって考えてみるとか……ちょっとした意識で、相手の受け取り方も違うと気付いたんです」 大学時代には、大手企業で営業のバイトに励む日々。1日40件以上の飛び込み営業を3年間続けた。 「毎日新しい人と会う中で、10秒以内に相手に受け入れてもらうにはどうしたらいいか、というのを勉強しました。その結果、キティちゃんみたいに大きなリボンをつけて営業するスタイルに行き着いて(笑)。『何そのリボン?』ってなったらこっちが話す番なので、勝ったも同然! そうやって学んだ人との距離の詰め方は、大人になった今も活かされています」 その一方で、彼女ならではの悩みを抱える時期もあった。 「当時は今ほど韓国ブームではなくて、在日韓国人というだけで周りから距離を置かれたり、周りと違う自分に悩んだりしました。でも、それで怖気づいてしまえばすべてが終わってしまうじゃないですか。だから、ネガティブなことや言いにくいことは先に自分から言うようにしてましたね。今は自ら『韓国系日本人4世やで』って宣伝してます(笑)。日本と韓国にルーツがあるからこそ、両国をつなぐのが自分の使命だと思いながら毎日を生きています」 自身の体調不良をきっかけに、韓国の東洋医学である「韓万」を7年間学んだユヒャン。美容家として講演活動や企業研修をはじめ、日本の企業コンサルティングなどにも励んでいる。 そんな彼女が誰でも気軽にできる美容ケアを教えてくれた。 「一番の美容は、内面にアプローチしたケアだと思います。私の場合は、薬膳の資格を活かした料理やキノコスープ、ヨモギ茶や黒豆の煮汁を飲んでいます。あとは、光を浴びること。朝の光を30分浴びるだけで、ビタミンDが生成されて、ポジティブホルモンが出るといわれています!」 才色兼備という言葉が相応しい彼女の肌年齢はまるで20代。モテモテの人生を送っているのかと思いきや、私生活での苦悩も教えてくれた。 「私、まったくモテないんですよね。飲み会で最初はいい感じになっても、しゃべりだすとみんなギアチェンジしていくんです(笑)。あとは、仕事で大阪・東京・韓国を行ったり来たりしているから、いつも『君は今どこにいるの?』って冷めて振られるのがお決まりパターンです。今の目標は、一回でいいから、“壁ドン”されたい!(笑)」 失恋ですらポジティブにとらえ、先を見据える――聞いていて清々しいほどだ。どんな苦境も乗り越えてきた彼女に、今後挑戦してみたいことを尋ねてみた。 「とにかくたくさんの人に自分のことを知ってもらいたいです! 私のパッションパウダーによって誰かが喜んでくれることで、自分の魂が揺れ動くってことがわかったので。誰かのパッションスイッチを押して、一歩でも前に進むお手伝いをしたい。面白いことを言って、誰かを笑顔にして、元気を与える――“励まし芸”の一流を目指すつもりです!(笑)」 嫌なことがあった時、『自分は卵の殻の中にいる』と言い聞かせるユヒャン。“金の卵”の中にいる雛が日の目を見るのは、すぐそこだ。
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