LIVゴルフ移籍のマスターズ2勝のバッバ・ワトソン、久々に脚光を浴びる【コラム】
LIVゴルフに移籍して以来、あまり名前を聞くことがなくなったマスターズ2勝のレフティ、バッバ・ワトソン。先週出場したアジアンツアーのインドネシアマスターズで久々に優勝争いに加わった。 大会3日目の11番のパー3(154ヤード)、ワトソンが放ったピッチングウェッジのティーショットがカップイン。ホールインワンを達成し「65」の好スコアで3位に浮上した。 「完璧なピッチングウェッジのショットだった」と声を弾ませたワトソンだが、さらに良いことが。大会スポンサーはエース1個につき貧困家庭に新しい家1軒を寄付するキャンペーンを行なっており、ワトソンの1打も1軒にカウントされた。しかもラウンド後、ワトソンは「個人的にもう1軒寄付する」と自腹で貧困家庭の救済を申し出たのだ。 「ゴルフ界はこれまでチャリティ活動を通して世界に多大な貢献をしてきた。その一環になれるのはとても特別で光栄なこと。支援を受けられる家族が数組いるのは嬉しい」とワトソン。 ワトソンがエースを決めた11番では1組あとに回ったパチャラ・コンワットマイもホールインワンをマークしたため3軒の家が寄付された。 比類なきパワーでツアーを席巻してきたワトソンだが現在45歳。LIVゴルフでの成績は振るわず、今季個人戦では53位に終わり来季リーグから降格を余儀なくされる可能性がある。 しかし、ワトソンは4人1組のチーム、レンジゴーツのキャプテンであり降格メンバーの中では圧倒的に知名度が高い。ワトソンに支払われた移籍契約金は5,000万ドル(約76億円)と言われている。それを考えるとワトソンのチーム残留は例外的に許可されるのではないか、というのが大方の見方だ。 インドネシアマスターズはリチャード・T・リー(カナダ)の優勝で幕を閉じ、3日目3位だったワトソンは最終日にスコアを伸ばせず13位タイで4日間の競技を終えている。