ＧＭのインディアナ州フォートウェイン工場

（ブルームバーグ）： 米ゼネラル・モーターズ（ＧＭ）が22日発表した７－９月（第３四半期）決算は調整後利益が市場予想を上回った。同社は利益率が高い車種への国内需要が堅調であることを示唆し、通期の利益見通しについては下限を引き上げた。

７－９月は調整後の１株利益が2.96ドルと、前年同期の2.28ドルから増加。ブルームバーグがまとめたアナリスト予想平均の2.45ドルも上回った。

同社は、通期の調整後ＥＢＩＴ（利払い・税引き前利益）は少なくとも140億ドルになると見込む。従来見通しは130億ドルだった。

一部の競合他社が在庫削減のため値下げやその他の販促を拡大する中、ＧＭは大型スポーツタイプ多目的車（ＳＵＶ）「ＧＭＣユーコン」のガソリンモデルやピックアップトラック「シボレー・シルバラード」など需要が高い車種の価格を維持。これらのモデルが生み出す利益が、電気自動車（ＥＶ）事業と中国事業による損失を十二分に相殺した。

ポール・ジェイコブソン最高財務責任者（ＣＦＯ）は電話会見で「当社の前年比の業績は非常に堅調だ」と説明。「業界平均を上回る価格、平均を下回る販売インセンティブ、そして在庫管理の徹底を通じ、市場シェアを拡大することができた。これにより、再びガイダンスを見直すことに至った」と語った。

ＧＭの株価は22日の通常取引前の時間外で一時2.7％上昇。

原題：GM’s High Prices Boost Profits, Lift Low End of 2024 Outlook (1)（抜粋）

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