義実家でスマホを充電するのは「マナー違反」…?「電気代」を払ったほうがよいのでしょうか?
親族や友人などの他人の家で、スマートフォンを充電したことのある方もいらっしゃるでしょう。親しい間柄であれば、問題になることはめったにないと思いますが、許可を取らずに充電することは、トラブルに発展するおそれがあります。 そこで今回は、他人の家でスマートフォンを勝手に充電してはいけない理由を解説します。さらに、やむを得ない事情でコンセントを借りる場合のマナーについてもまとめました。
他人の家で勝手に充電するのは違法?
他人の家で許可なくスマートフォンを充電することは、窃盗とみなされる可能性があります。窃盗罪とは、他人の財物を許可なく持ち出したり、使用したりした際に科せられる罪で、以下のようなものがあります。 ●万引き ●スリ ●空き巣 ●置き引き ●ひったくり 「他人の財物」には、金銭や品物などの固形物だけではなく、電気や液体、気体までもが含まれます。そのため、他人の契約で利用している電気も、厳密にいえば窃盗罪の対象となる可能性があるのです。実際に刑法第245条で、「電気は、財物とみなす」と規定されています。 ここで問題となるのは、許可を得ているかどうかです。他人の家で、どうしても充電しなければならない事情がある場合には、充電をしてもよいかを確認しましょう。
窃盗とみなされた場合の処罰は?
親族や友人の家でスマートフォンを充電したからといって、窃盗罪で訴えられる可能性は低いかもしれません。しかし、公共の場や他人の敷地内にあるコンセントを無断で使用したとして、実際に裁判沙汰になったケースもあります。 窃盗とみなされた場合、10年以下の懲役または50万円以下の罰金が科せられる可能性があります。一度だけ無断で電気を使ってしまったからといって、罪が課せられるとは限りませんが、注意したのにもかかわらずやめない場合には、窃盗罪として起訴されてしまうおそれがありますので、注意しましょう。
他人の家でコンセントを借りる場合のマナー
窃盗罪になり得るとはいえ、親しい間柄であれば、コンセントを借りる場面もあるでしょう。その際にはマナーとして、事前に使ってよいかどうかの許可を取ることが大切です。スマートフォンの充電が心配な方は、充電したモバイルバッテリーを持ち歩くと安心です。 また、親族や友人の家に長期間お世話になる場合には、電気代を支払う代わりに、身の回りのお手伝いをしたり、お土産や贈り物を持参したりして、お返しになることを検討するとよいでしょう。 充電をするのにも電気代がかかりますので、無断でコンセントを借りることはマナー違反です。コンセントを借りる場合は、その分の電気代を払う払わないは、相談をして決めましょう。
無断で充電するのは窃盗とみなされる可能性がある
他人の家のコンセントを無断で使用した場合には、金額にかかわらず、窃盗とみなされる可能性があります。窃盗罪の対象は、金銭や品物はもちろん、電気や液体などの財物も含まれます。 万が一、窃盗罪として起訴された場合には、罰則が科せられる可能性もゼロではありません。他人の家でスマートフォンを充電させてもらう際には、事前に許可を取ることが最低限のマナーといえるでしょう。 出典 デジタル庁 e-GOV法令検索 刑法(明治四十年法律第四十五号) 第三十六章 窃盗及び強盗の罪 (窃盗) 第二百三十五条、(電気)第二百四十五条 執筆者:FINANCIAL FIELD編集部 ファイナンシャルプランナー
ファイナンシャルフィールド編集部