「最悪な腐ったヒーローたち」を“一般人”(+α)がシバき倒すダークな人気ドラマ『ザ・ボーイズ』シーズン4が2024年に配信決定。ぐちゃぐちゃのグロ描写で「真面目な社会問題」をなぜか誠実に描けている話題の作品
Amazonは11月9日、人気ヒーロードラマシリーズ『ザ・ボーイズ』のシーズン4を2024年内に配信すると発表し、あわせて2種のティザービジュアルを公開した。 本作のシーズン3までのエピソード、スピンオフ作品である『ジェン・ブイ』はAmazon Prime Videoにて見放題配信中だ。 ドラマシリーズ『ザ・ボーイズ』は2006年より発表された同名のコミック作品が原作のヒーロードラマだ。「ヒーローもの」においてお決まりの設定を裏切る設定、そして残虐な暴力描写と共に社会問題を誠実に描かんとする作風が人気を博している。 本作の舞台は超能力を持つ人類がヒーローとして認められ、企業に所属し活動する『僕のヒーローアカデミア』のような世界である。しかしながら作中の企業やヒーローは自身の能力や地位を水面下で暴力的に振りかざし、徹底的に腐敗している。 物語は能力を持たない主人公の青年・ヒューイ・キャンベルが、自身の恋人を「人気のスーパーヒーロー」の不祥事により殺害され、彼を擁する大企業・ヴォート・インターナショナルにより事件をもみ消される場面で幕を開ける。 そして、絶望に苛まれるヒューイが戸惑いながらも「腐敗したヒーローを撲滅する」ことを掲げる自警組織「ザ・ボーイズ」に加入。企業と癒着し残虐の限りを尽くすヒーローと戦い、「ヒーロー」にまつわる隠された真実を暴いていく様が描かれていく。 前述のとおり作中ではさまざまな社会問題が扱われており、人種や性別、性自認などから差別、抑圧される人々をさまざまなエピソードを介して描いている。 差別や抑圧は物語の核となる「国家」や「大企業」そして「強力な超能力」といった要素を介して描写されており、「権力や制度の暴力性」に警笛を鳴らす作品のテーマは切実な同時代性を有している。 『ザ・ボーイズ』はそんなシリアスなテーマを「皮膚が鋼鉄のヒーローのケツの穴にC4をぶち込み爆破する」といった過激で愉快な描写と共に掘り下げていく。そんな暴力と倫理観が共存した作風が本作の大きな魅力だ。 なお、『ザ・ボーイズ』のシーズン3は徹底的に不穏な結末を迎え、スピンオフ・『ジェン・ブイ』は本編を楽しんでいる視聴者がハッと驚かされるエピソードにより結末を迎え、シーズン2の制作も決定している。 怒涛の展開を見せる『ザ・ボーイズ』。興味がある読者はシーズン4の続報を待とう。
電ファミニコゲーマー:りつこ
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