凱旋門賞１２着に敗れたシンエンペラーと坂井瑠星騎手

［ＧⅠ凱旋門賞＝２０２４年１０月６日（日曜）３歳上、パリロンシャン競馬場・芝２４００メートル］ 　日本馬初の勝利を目指して坂井瑠星とのコンビで臨んだシンエンペラー（牡３・矢作）は中団の外めを追走したが伸びを欠いて１２着に終わり、今年も日本調教馬のＶはならなかった。勝ったのは追加登録料を払って参戦した、Ｒライアン騎乗のイギリス調教馬ブルーストッキング（牝４・Ｒベケット）。また、武豊とのコンビで臨んだアイルランドのアルリファー（牡４・Ｊオブライエン）は１１着に終わった。 　皐月賞５着、ダービー３着とクラシック戦線ではあと一歩及ばなかったが、全兄に２０２０年の凱旋門賞馬ソットサスがいる血統から、夢舞台への挑戦を決断。２歳時にＧⅢを１勝しているだけで実績は乏しく、前哨戦のＧⅠアイリッシュチャンピオンＳでも決して前評判が高くなかった。しかし、厳しい展開を克服してゴール前は猛追しての３着。このレースぶりが高く評価されて、現地でも上位人気に推されていた。藤田晋オーナーのバックアップを受けた矢作調教師は、開業２０年目にしてまな弟子・坂井との悲願達成に挑んだが、今年も日本馬を阻む壁に跳ね返された。