新ヘアケアブランド「プラストゥモロー」 主成分に着目、強い髪に【経済トレンド】
ファイントゥデイ(東京)の新しいヘアケアブランド「+tmr(プラストゥモロー)」が好評だ。担当した堀内明子(ほりうち・めいこ)さんに開発の狙いを聞いた。(共同通信=出井隆裕記者) 2024年2月の全国発売から2カ月で累計出荷数が195万本を突破。「消費者が重視する『潤い』を単に与えるという発想ではなく、髪の主成分のタンパク質に着目し、潤いをしっかり保てるように髪そのものを強くするとの考えで開発しました」 傷んだ髪をタンパク質のもととなる成分で補修し、しなやかな状態に導いていく。同社は資生堂の日用品事業を欧州系投資ファンドが買収して2021年に設立。「+tmr」は設立後初の独自ブランドとなる。 前に勤めていた資生堂ではスキンケア商品などの開発を担当してきた。「新ブランドの立ち上げは一生に一度あるかないかの経験なので、『ぜひやってみたい』と思い、会社を移りました」 シャンプー、トリートメント(いずれも想定価格は1650円、2024年7月時点)など3商品で構成する。「シャンプーは“栄養”を感じる濃密な手触りにし、逆にトリートメントはサラッとさせて浸透が実感できます。そのギャップも驚きにつながったと思います」
外装デザインに太陽の近くの雲が虹色に彩られる気象現象の「彩雲」を採り入れた。「ふと空を見上げるきっかけになればいいと考えて採用しました」。堀内さんは横浜市出身、49歳。