ドナルド・サザーランド（写真提供：Henry McGee / Media Punch / INSTARimages / Newscom / ゼータ イメージ）

映画「ハンガー・ゲーム」シリーズなどで知られる俳優のドナルド・サザーランドが死去したと、息子で俳優のキーファー・サザーランドが自身のSNSで伝えた。88歳だった。死因は明かされていない。 息子で俳優のキーファー・サザーランドによるXの投稿はこちら キーファーは「個人的には、映画史上もっとも重要な俳優の1人だと思っています。良い役でも、悪い役でも、醜い役でも、決して臆することはなかった。彼は自分の仕事を愛し、好きなことをしました。これ以上のことは望めません。充実した人生でした」と追悼している。 1935年にカナダのニューブランズウィック州に生まれたドナルド。ロンドン音楽演劇芸術アカデミーで学び、1963年の「生きた屍の城」で映画デビューを飾った。1967年には「特攻大作戦」でくせ者ぞろいの部隊の1人ピンクリーを演じ、注目を集める。1970年のロバート・アルトマン監督作「M★A★S★H」では、主人公のホークアイ・ピアスを演じた。 水死した娘の幻影に囚われる考古学者に扮した「赤い影」、宇宙生命体が人間の体を乗っ取る恐怖を描いた「SF／ボディ・スナッチャー」など、現在も映画ファンに根強い支持を集める主演作も多い。1980年に主演を務めた「普通の人々」はアカデミー賞の作品賞を受賞。「ハンガー・ゲーム」シリーズでは独裁国家の最高権力者コリオラヌス・スノーに扮し、新たなファン層を獲得した。 このほか主な出演作に「バックドラフト」「プライドと偏見」などがある。近年ではローランド・エメリッヒの監督作「ムーンフォール」に参加していた。