【日本の給与推移】日本では「20年間」で平均収入がほとんど上昇していない!?その理由と年収を上げる方法とは
日本の平均給与はどれくらいなのか、また、これまでにどれくらい平均給与が上がっているのかが、気になる方もいらっしゃるかもしれません。 実際のところ、ここ20年間で、日本の給与はほとんど変わっていないことが分かっています。本記事では、ここ20年間における日本の平均給与の推移や、今後に備えて給与を上げるための方法について解説します。 ▼勤続20年でも年収は「280万円」貯蓄も「30万円」しかないのは少なすぎ!? 転職したほうが良いの?
20年間における日本の平均給与の推移
国税庁の「平成25年分 民間給与実態統計調査-調査結果報告-」「令和4年分 民間給与実態調査-調査結果報告-」によれば、20年間における日本の平均給与の推移は、表1の通りです。
※国税庁「平成25年分 民間給与実態統計調査-調査結果報告-」「令和4年分 民間給与実態統計調査-調査結果報告-」を基に筆者作成 20年前の平成15年から令和4年まで、給与はほとんど変わっていません。平均給与が上がらない理由としては、以下の2点が挙げられます。 ・この20年間での経済成長率が、諸外国に比べて低いため ・終身雇用制が主で、給与水準を上げなくても労働者が定着する傾向があるため 昨今の物価上昇があるものの、給与は20年間ほとんど変わっていないことにより、今後家計が圧迫されていく可能性が考えられます。そのため、ご自身の生活の維持や貯蓄を殖やすためには、給与を上げるための対策を考えていく必要があるといえるでしょう。
給与を上げるためにはどうしたらよい?
給与を上げるための方法として、以下の2点をおすすめします。 ●1. 昇給のための努力をする ●2. より待遇のよい会社へ転職する <1. 昇給のための努力をする> ご自身が今働いている会社での給与を上げたい場合は、まず会社の昇給システムを確認することをおすすめします。昇給システムを確認して、仕事で成果を出すために仕事の方法を考えたり、資格の取得をしたりすることで、給与を上げることができるでしょう。 また給与について、会社側と交渉するという方法もあります。この場合は、昇給のための正当な根拠を提示して、会社側と交渉を行うことが必要です。 <2. より待遇のよい会社へ転職する> 現在の会社では給与を上げることが難しいと感じた場合には、より給与の高い会社へ転職するという方法もあります。今まで身につけてきた経験やスキルを生かせる会社を選択したり、企業の成長性や評価制度を考慮したりするとよいでしょう。