日本郵便グループのドライバー アルコール検査で不正 別社員に息吹き込ませすり抜け「アルコール残っていないか怖かった」
日本郵便グループの物流会社である「JPロジスティクス」の兵庫県にある支店で、社員のドライバーらが業務前のアルコール検査で別の社員を代わりに受けさせる不正を行っていたことが分かりました。 「JPロジスティクス」によりますと、兵庫県小野市にある支店に所属する20~60代までのドライバーの社員ら6人は、去年8月、業務前に行うアルコール検査を別の社員に受けさせるなどして、3日間にわたり不正を行っていたということです。 検査の際には機器についたカメラで本人の顔を映したうえで、チューブに息を吹き込む仕組みになっていましたが、6人は顔を映しながら別の社員に依頼して息を吹き込ませていたということです。 ドライバーらは、不正を行った後、勤務し、トラックなどを運転していたということです。 去年8月に不正に関する情報を会社側が把握したことから、内部調査を行っていました。 6人は内部調査に対して「アルコールが残っていないか怖かった。これまでに何回もやった」などと説明しているということです。 JPロジスティクスは6人に加え依頼を受けた社員も合わせた10人について、2月までに14日間の出勤停止の処分にしました。 「JPロジスティクス」は「このような不正が発覚したことを真摯に受け止め、万全の再発防止策を講じます」としています。