武器の飛距離さえる、竹田麗央が今季4勝目に王手 ゴルフのニチレイ・レディース
女子ゴルフのニチレイ・レディース第2日は15日、千葉県袖ケ浦CC新袖(6584ヤード、パー72)で行われ、今季3勝の竹田麗央(りお)が3位から5バーディー、2ボギーの69で回り、通算8アンダーの136でトップに立った。 ◇ 竹田にはひそかな楽しみがある。連日公表されるドライビングディスタンスのチェック。飛距離は竹田の武器である。今大会は7、16番で計測され、2日間平均283ヤードはトップだった。「必ず見ますね。他のスタッツ? 見ないです」と顔を赤らめた。 武器がさえた。1番でバーディーを難なく奪って迎えた2番(パー4)、「きょう一番飛びました。2打目がピンまで90ヤードですから計算してください」。逆算したら285ヤードのドライブである。ピン1・5メートルに付けて連続バーディー。5番でもスコアを縮めるなど3つ伸ばして通算8アンダーで首位に立った。 今季、KKT杯バンテリンレディースで初優勝し、翌週のフジサンケイレディスクラシックと2週連続V。5月のブリヂストン・レディースとすでに3勝、年間女王争いでもトップに立つ。初の海外メジャー、2週前の全米女子オープンでも9位と健闘、帰国直後の宮里藍サントリー・レディースで背中を痛め棄権したが、マッサージと針治療で癒え、「もう全然平気」と笑った。 今季4勝目に王手、そして次戦は全米女子プロ選手権に出場する。「自分のプレーに集中すれば…」。21歳の言葉には自信がみえた。(清水満)