「のん」の二の舞? 円満退社? 「桜庭ななみ」が本名で再デビュー 「事務所独立→改名」の“風習”はいつまで続くのか
本名が名乗れなくなった「のん」
「なぜ改名したのかは本人も語っていないのでわかりません。しかし、独立にともない改名するという状況が、今も芸能界の風習として残っているようです」 事務所を辞めるにあたり、芸名で揉めた例はいくつかある。古くは2008年に芸能界を引退した加勢大周(54)だ。独立した際、前事務所が芸名の使用停止を求めて提訴する事態に。最終的に独立後も芸名の使用が認められたが、前事務所は新たにデビューさせたタレントに“新加勢大周”と名付けて対抗した。 「逆に本名で活動していたにもかかわらず、独立にあたり改名したのがのん(31)です」 13年、本名の能年玲奈として出演した朝ドラ「あまちゃん」(NHK)で抜群の人気を獲得したが、独立に際し、のんに改めた。 「前事務所との契約に、“能年玲奈”という名前は事務所の許可なしで使えないという条項があったためと報じられました。のんとなってから彼女の活動の場は、映画や舞台が中心になりました。民放の連ドラには未だに出演していません。いくら性格が良くて現場で好かれていたとしても、フリーになってからのドラマ出演はかなり厳しいものになってしまいます」 近年では水上恒司(25)の例がある。
「このスタートに向けて」
「彼が所属していたのは宮内と同じスウィートパワーの系列事務所でした。岡田健史の名で活躍していましたが、2021年に事務所との契約解除を求めて仮処分の申し立てまでしたことが話題になりました。和解が成立し、翌年8月末に契約を終了すると、本名に戻して活動しています」 改名直後、朝ドラ「ブギウギ」(NHK)でヒロイン・花田鈴子(趣里)の夫役を演じたことで勢いがついたようだ。 「彼の独立と前後して、次々とスウィートパワーを去っていく人が出ました。22年3月に桐谷美玲(34)、23年4月に黒木メイサ(36)、昨年3月には内山理名(43)といった具合で、事務所を支えていた看板女優たちが次々と辞めていきました。彼女たちに次いで退所したのが宮内というわけです」 デイリー新潮は今年1月22日配信の「若手有望女優がまた一人去って…芸能事務所『スウィートパワー』で何が起きているのか」で、所属タレントが次々と事務所を去って行く事情を報じた。 もっとも、これまで独立した女優は、改名まではしていなかった。 「今回のイベントで宮内は『このスタートに向けて頑張った1年でもあったかな』と語っているように、とにかく事務所を辞めることが最優先だったのかもしれません。そのためには、前事務所が名付けた芸名も捨てる覚悟で……」 なぜそこまでして? 「彼女は昨年9月、一般男性と結婚したことを発表しました。『そんなに無理して働かなくてもいいよ』なんて言ってもらえたのかもしれませんね。仕事が減るのは承知の上、それでも独立したかった可能性がありますね」
デイリー新潮編集部
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