滋賀学園が春夏秋優勝の「3冠」、滋賀短大付も秋に快進撃【2024滋賀県の高校野球】
2025年が幕を開けた。昨年の高校野球界を各都道府県別に振り返り、1年間の球児の熱い戦いを思い出してみたい。 2024年滋賀県大会の結果一覧 滋賀では、滋賀学園が「3冠」を達成した。春季大会で、これまでの「王者」的存在だった近江を1対0で破って初優勝を果たすと、夏は綾羽を決勝で破り15年ぶり2度目の甲子園出場を決めた。新チームとなった秋も、決勝で滋賀短大付を破って4年ぶり3回目の優勝を飾った。これまで準優勝に泣くことが多く、近江の陰に隠れていた「実力派」が、ついに花開いた。 春は接戦をものにして優勝したが、夏は最後まで5点差以上をつけて勝利。秋は準決勝で宿敵・近江を8回コールドの14対2で圧勝するなど強さを誇示。大会を重ねるたびに県内で強さを誇った。 夏甲子園では有田工(佐賀)、花巻東(岩手)、霞ケ浦(茨城)を破って初めて8強入りを果たした。準々決勝で惜しくも0対1で青森山田(青森)に敗れたが、近江だけでなく滋賀県勢としての強さを全国にアピールした。 秋季近畿大会では、初戦で6年連続センバツ出場を狙う大阪桐蔭(大阪)を3対2の逆転で下し8強入りした。昨年の春からの実績の積み重ねが、ナインの自信となり、1年を通じての強さにつながった。 春8強入りしていた滋賀短大付が、秋も快進撃を果たし準優勝を果たした。さらに近畿大会では、大阪で優勝していた履正社に逆転勝ちを収めるなど、滋賀学園とともに活躍が目立った。 昨年は春準優勝、夏4強、秋4強に終わった近江は、長年指揮してきた多賀監督が、今年の春で退任することが決まっている。滋賀県を引っ張ってきた名門の今年の逆襲に注目したい。