まさかの“直訴”で…他球団移籍を志願した歴代選手(6)新監督の起用に“不信感で…?
プロ野球の世界では現在、フリーエージェント(FA)制度や、現役ドラフト制度などが導入され、NPB内での移籍の活性化が図られている。一方で、選手が出場機会の増加や、環境の変化を求めた例も存在する。そこで今回は、他球団への移籍を希望した歴代選手を紹介したい。
古木克明
投打:右投左打 身長/体重:182cm/85kg 生年月日:1980年11月10日 経歴:豊田大谷高 ドラフト:1998年ドラフト1位 高卒ドラフト1位入団を果たした古木克明。プロでも大気の片鱗こそ示したが、本領発揮とはならなかった。 豊田大谷高では2年夏、甲子園で1試合2本のアーチを描き、注目の的に。持ち前の長打力を高く評価され、1998年ドラフト1位で横浜から指名を受けた。 高卒5年目の2003年には、125試合の出場で打率.208(規定未満)ながら22本塁打を記録。翌2004年も94試合に出場し、打率.290をマークするなど存在感を示し始めていた。 しかし、2005年に牛島和彦氏が監督に就任後は、守備面での不安がネックとなって出場機会が減少。この起用法に不信感を抱いたこともあり、同年オフにトレード移籍を志願した。 球団の説得もあり、翌年以降も横浜でプレーを続けたが、目立った成績を残せず。2007年オフにトレードでオリックス・バファローズへ移籍となった。 オリックスでも本来の力を発揮できず、移籍初年度から21試合の出場で打率.222、本塁打ゼロと苦しむと、翌2009年オフに戦力外通告を受け、現役引退を表明した。
ベースボールチャンネル編集部