静岡の地に眠る琉球国王子…江戸に向かう”命を削る”旅の途中で無念の死 徳川家康が海の見る丘に墓を建立 沖縄との交流の”きっかけ”
寺と琉球国の交流続く
具志頭王子の死後、琉球国が行った将軍への謁見は18回を数える。 たびたび清見寺に立ち寄って法要を行うとともに、寺への感謝と願いを込めた額を贈るなど関係を深め、交流は令和の世となった今も続いている。 一條住職は「この縁を非常にありがたく思う。琉球王子の御霊をきちっと守り続けることで、琉球国、沖縄の方々の思いに応えていければありがたい」と話す。 9月に行われた法要では、沖縄出身で現在は静岡市などで琉球舞踊の教室を開いている岸本美代子さんなどが具志頭王子を悼んで舞を奉納した。 岸本美代子さん: (王子は)思い半ばで亡くなられたので、それに対して自分たちも気持ちに少しでも寄り添うことができればと思い踊った
「沖縄と静岡は似ている」
また、岸本さんは琉球舞踊だけでなく食文化を知ってもらおうと沖縄料理店も経営している。 こだわりは沖縄から取り寄せた食材、沖縄で作られた器、そして琉球ガラスだ。 店には沖縄を愛する人たちが訪れ、料理を楽しみながら岸本さんと話をしたり三線を演奏したりと静岡にいながら沖縄を感じることができる。 岸本さんは「のんびりしたところや人に優しいところが、沖縄の人と静岡の人はちょっと似ているところがある。沖縄のことを大好きになる(静岡の)人も多い。それが自分もうれしい」と話す。 具志頭王子が亡くなって400年余り。 多くの人たちの思いが受け継がれ、つながる中、これからも静岡と沖縄の交流は続いていく。 (テレビ静岡)
テレビ静岡
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