名古屋が誇る俳優・天野鎮雄さんしのび「大アマチン祭」 市内各地で演劇や難病啓発イベントなど
演出家「チンさんと昌さんも見に来てくれるはず」
斎藤さんは「チンさん(天野さん)は器用ではないけれど、唯一無二の存在感がある俳優でした。とても親しみのある方で、私たちと分け隔てなく付き合ってくれました」と振り返ります。「公演にはきっとチンさんと昌さんが見に来てくれるはず。2人に恥ずかしくない作品にしたい」と意気込んでいます。 「秋のそら音」は11月1日午後2時・午後6時半、2日午前11時・午後3時半、名古屋市西区花の木2丁目の西文化小劇場地下3階ホールで計4回上演されます。チケットは一般前売4000円、学生前売2500円。日時指定で自由席。障害者割引もあります。当日券は500円増。チケットの問い合わせは名古屋市西文化小劇場(052・523・0080)へ。
難病救済イベントや写真展、しのぶ会も
12月12~13日には、名古屋市東区東桜1丁目の愛知芸術文化センター大リハーサル室で、「愛知難病救済アマチン基金啓発イベント2024」が開かれます。 天野さんは、ラジオパーソナリティー時代に呼びかけた募金をもとにできた「愛知難病救済基金」の理事長を亡くなるまで務めました。この基金は「愛知難病救済アマチン基金」と名称を変え、今後も活動を続けます。 イベントの第1部は「手記を読む」と題し、パーキンソン病患者の手記を劇座のメンバーが朗読。第2部は演劇「文左衛門の事件簿」。江戸時代の尾張藩士、朝日文左衛門が記録した事件や噂話などを題材に、尾張名古屋の人々の暮らしぶりを再現する舞台です。12日は午後2時と午後6時半、13日は午後2時からで、基金への寄付金1000円で全席自由。難病患者と家族は無料です。会場には、NPO法人「愛知県難病団体連合会」に加盟する団体が、パネルで活動内容を紹介します。 イベントの問い合わせは劇座(gekiza.mac@icloud.com)へ。 「大アマチン祭」では、天野さんの舞台の姿を長年撮影してきた服部義安さんの写真展「役者、あまちん」(入場無料)が名古屋市中村区稲葉地町1丁目の演劇練習館アクテノンで10月16日~11月15日(月曜休館)に開かれるほか、「アマチンさん昌さんを偲(しの)ぶ会」が12月22日午後2時から名古屋市千種区吹上2丁目の中小企業振興会館「吹上ホール」で開かれる予定です(会費3000円)。 ほかにも演劇公演や展覧会があり、詳しくは劇座ホームページ(https://gekiza.website/)で紹介されています。 (メ~テレ・山吉健太郎)