不信任案が可決された斎藤元彦前知事の失職に伴う兵庫県知事選挙。すでに6人が立候補する見通しですが、最大会派の自民党がいま候補者擁立を巡って大混乱となっています。

斎藤元彦前知事（46）

　告示まで3週間あまり。かつてない乱戦模様となっている兵庫県知事選挙。7日、失職してから初めて兵庫県庁に姿を見せたのは、斎藤元彦前知事（46）です。 (斎藤前知事)「鋼のメンタルと言われてますけど、すごいやせてきてますし、たぶんだいぶ疲れていると思いますけど、体重もそれなりには減っています」 （Q候補者は6人と乱立しているが…） 「いろんな候補者が出て、いろんな議論を活発にするのは大事なこと。私自身は本当に組織も政党の後ろ盾も全くない。1人でやってるという状況なので、厳しいという指摘もあるかもしれないが、できることを精いっぱいやっていく」

　選挙に向けた公約などは語りませんでしたが、県内各地を飛び回り、その姿を連日SNSに投稿。フォロワーの数は失職してから3万人ほど増え、再選に向けアピールを続けています。 （斎藤前知事）「ある意味、失敗をした人だからこそ新たにチャレンジができる。今までやってきたものを、しっかりつなげていくことが私にとって最大の公約。それができる即戦力としては私が一番適任だと考えています」

稲村和美・前尼崎市長（51）

　一方、この週末、出馬の意向が固まってから初めて公の場に姿を見せたのは稲村和美・前尼崎市長（51）です。過疎化が進む豊岡市を訪れ、現地のNPO法人と意見交換を行いました。 (稲村和美・前尼崎市長)「政治家は引退するつもりでいたが、皆さんと一緒に、皆で作っていく『新しい兵庫』に挑戦できるなら頑張ろうと思う」 「現場の地域の皆さんと一緒にということに、これからもこだわっていけたら」

自民党兵庫県議団・北野実幹事長

　兵庫県知事選をめぐっては、県議会最大会派の自民党が大混乱に陥っています。自民党県議団は独自候補の擁立を目指していましたが、3日に行われた8回目の候補者検討会でも意見がまとまらず、擁立を見送り自主投票とする方針を決めました。 　しかし党の関係者によりますと、4日の総会で兵庫県選出の国会議員らから「候補者が見つからなくても最後まで探すべき」という意見があがり、独自候補の擁立を見送りとした方針をすぐに撤回。改めて候補者の選考を進めることを決めたということです。