地域交通の新たな仕組みとして創設された『日本版ライドシェア』。熊本県内のタクシー事業者が県内で初めて参入することが分かりました。１１月からタクシー事業で県内最大手の『タクルー』など４社が自社の車両を使ってライドシェアを始めます。 【株式会社タクルー　今村　英敏　代表取締役】 「１台でも２台でもお客様のもとに車を回せるようなことをやりたいとチャレンジします」 日本版ライドシェアは、地域交通の『担い手』や『移動の足』不足を解消するため 今年３月に創設された事業で、タクシーが不足する地域・時間帯などで自家用車や 一般ドライバーを活用し不足分を供給するものです。 １１月ライドシェア参入を予定しているのは、いずれも熊本市に本社を置くタクルー、旭タクシー、熊本タクシー、熊本東峯の４社。 他にも複数社が参入を目指しているということです。 ライドシェアの運行は原則・金曜と土曜の午後４時から翌午前５時までです。 タクルーでは、稼働できていないいわゆる『遊休車』５台を使い新たに募集するドライバーに貸し出す形で取り組み、使用する車両は天井灯や表示板を取り外すなどして準備を進めています。 予約や料金の精算はスマホアプリを活用し、乗る前の段階で行き先の選定や料金の決済まで終えられるシステムを採用するということです。 【株式会社タクルー今村　英敏　代表取締役】 「新しいものには不安があると思いますが、不安になることを事前に（ドライバー）教育等を含め、解消して始められるように進めようと思います」 タクルーでは１１月１５日からのスタートを予定していて、１０月、ドライバー希望者を対象にした勉強会を開くとしています。 利用者のニーズに応える選択肢を目指し、熊本でまた新たな取り組みが始まります。