青森県立高全日制の志望倍率0.94倍 3年連続過去最低 1次調査、定員割れ34校55学科
青森県教育委員会は19日、来年3月に県内中学校などを卒業する生徒を対象とした第1次進路志望状況調査の結果を公表した。県立高校全日制の志望倍率は0.94倍(前年同期比0.03ポイント減)で、調査を始めた1976年3月卒業者分以降、最低だった。最低を更新するのは3年連続。私立高校は0.45倍(同0.04ポイント減)だった。県立全日制34校55学科が定員割れだった。 県立・私立ともに倍率が下がったことについて、県教委の担当者は「中学卒業予定者数が減少している影響が大きい」と述べた。 調査は今月5日時点。県内の中学卒業予定者は9278人(前年同期比498人減)で、進学志望率は99.1%(同0.4ポイント増)だった。県立高全日制の志望者は6741人。地区別の志望倍率は東青1.01倍、中南1.09倍、三八1.02倍だった。一方で西北0.78倍、上北0.80倍、下北0.73倍と3地区で1倍を割った。 志望倍率は募集人員に対するその学校・学科を第1志望としている生徒数を表している。高い順に、青森南普通科と弘前実業家庭科学科がともに1.88倍、八戸工業機械科1.71倍、青森工業建築科1.63倍、弘前工業機械科1.60倍。 一方、低かったのは野辺地普通科0.23倍、八戸水産水産食品科と同校水産工学科がともに0.26倍、浪岡普通科0.29倍、柏木農業生物生産科0.31倍。 本年度新設し2年目となる青森南グローバル探究科は0.68倍、来年度新設の五所川原農林環境科学科は1.03倍だった。 県立定時制は募集人員480人に対し志望者は233人で志望倍率は0.49倍(同0.03ポイント減)。特別支援学校中学部の卒業予定者は134人で、133人が進学を志望した。中学卒業後に就職を志望しているのは29人で、うち15人が県内就職を志望した。 私立高全日制の志望者は1626人で、募集人員3596人に対する志望倍率は0.45倍だった。 最終の第2次調査結果は来年1月9日に公表する。