なぜ「洗車NG」のクルマが存在する? キレイできないの!? ガソリンスタンドで「洗車機」を断られる“理由と条件”とは
洗車機を利用する前には「要注意」!
ガソリンスタンドなどにも設置されている「洗車機」では、クルマを手軽に洗車することができますが、中には洗車機NGとなっているクルマも存在します。 では、洗車機が使えるかどうかは一体どのように見分ければいいのでしょうか。 【画像】「えっ…!」 これが「洗車機NG」のクルマです!(28枚)
クルマは走行によって汚れてしまうのはもちろんですが、駐車しているだけでも雨やほこりなどで汚れてしまうため、きれいな状態を保つためには定期的な洗車が欠かせません。 ガソリンスタンドなどに設置されている洗車機は、洗車の手間がかからず便利ですが、実は洗車機を使うことができないクルマもあります。 洗車機が使えない原因のひとつが、車高などのサイズによるもので、例えばトヨタ「ハイエース」など大きめのワンボックスカーでは利用できないことがあります。 一般的に、洗車機はゲート状の機械が停車したクルマの上を前後に動いて、水や洗剤をかけたり、ブラシでクルマを磨いたりする仕組みです。 しかし、クルマがゲートのサイズよりも大きい場合、クルマに傷がついてしまったり、場合によっては洗車機を壊してしまう可能性もあるため、利用することができません。 もしも自分のクルマが洗車機に入れるサイズか不安な時は、洗車機の入り口に設置された操作パネルや案内表示に記載された車高や車幅をチェックし、自分のクルマのサイズに対応している洗車機なのかを確認することが大切です。 また、クルマのサイズは車検証でも確認することができますが、「ルーフボックスやキャリアを積載しているクルマ」の場合は、その高さを含めることを忘れないようにしましょう。 ほかにも、「ボディラッピングをしているクルマ」や、「フェンダーポールやリアミラーなどの装備品のあるクルマ」も注意が必要です。 クルマの周囲をブラシが回転して洗浄する時に、取り付けてある装備品が外れたり、ラッピングやステッカーが剥がれたりすることがあるため、状態にもよりますが程度次第では控えたほうがいいかもしれません。 洗車機の種類によっては、クルマに付いている装備品をメニュー選択時に入力することで、ブラシがその部分を避けるよう設定することができるものもあります。 さらに、「ガラスにヒビが入っているクルマ」の場合、水圧と回転するブラシによる力が加わることで、ヒビ割れが拡大する恐れがあることから、洗車機の利用は避けたほうがいいでしょう。 また、「オープンカー」も洗車機の利用は基本的にNGです。 屋根部分が金属でできた“ハードトップ”であれば洗車機が利用できるとされていますが、万が一洗車中に水漏れが発生しても洗車は途中で停止することが難しいため、控えたほうが無難だと言えます。 それ以外にも、禁止されているわけではありませんが、電動スライドドアを搭載したクルマで洗車機を利用する際は注意が必要です。 最近ではドアノブやステップの下側などにセンサーがついており、手や足をセンサーにかざすことでスライドドアが電動で開閉するタイプのクルマが増えていますが、洗車機の通過中にセンサーが誤反応してスライドドアが意図せず開いてしまう事例が確認されており、必ず事前にセンサーをオフにして利用することが大切です。 ※ ※ ※ 多くの洗車機には、案内パネルなどに「利用できない車種やサイズ、装備」などが記載されています。 洗車機は手軽に利用できる一方で、注意書きを見落とすとクルマが傷つく可能性があるほか、大きな故障に繋がってしまう恐れもあるため、しっかりと確認することが大切。 また、サイズオーバーなど明らかに不可とまでは言えない場合、自分のクルマであれば自己責任で洗車機を利用することはできますが、レンタカーや代車など借りたクルマの場合は、念のため貸主やガソリンスタンドのスタッフなどに洗車機を使用する旨を伝えておくことも大事でしょう。
くるまのニュースライター 市川ミナミ