サウジGDP、第3四半期は前年比2.8%増 非石油部門好調
[アブダビ 31日 ロイター] - サウジアラビア統計総局が31日発表した第3・四半期の国内総生産(GDP)速報値は前年同期比2.8%増だった。 非石油部門は4.2%増、政府部門は3.1%増、石油部門は0.3%増。前期比は実質0.8%増だった。 第2・四半期は石油部門が前年同期比で約9%減少したため、マイナス成長となっていた。 サウジは、原油価格の低下と生産量の減少が政府歳入の重しとなり、成長が今年も控えめな水準にとどまると見込まれている。 ロイター調査によると、今年のGDP伸び率の予想は1.3%。国際通貨基金(IMF)が最近修正した1.5%をやや下回り、湾岸協力会議(GCC)諸国中で最も低い。 サウジは石油収入依存からの脱却を目指す戦略「ビジョン2030」の一環として、非石油部門の成長を強化し、新たな収入源を掘り起こす取り組みを加速している。 非石油部門はGDP全体の50%強を占め、今年の成長率は4%前後と過去3年間平均の6%前後を下回ると予想されている。