“未来の老眼鏡”で「遠近」見やすく…自動でピント調整 「InterBEE 2024」に最新技術が集結 千葉・幕張メッセ
千葉・幕張メッセで13日から15日まで、音や映像など放送技術の最先端を集めた展示会「InterBEE2024」が開催されている。 中でも「未来の老眼鏡」は、自動で遠近の視界を合わせてくれる機能があり、注目を集めている。 【画像】レンズの役割をし見た目が変化する3Dプリンターで作られたゼリー
生活を便利にする技術が集結
ちょっと近くのものが見えづらくなってきたという人も、注目の「未来の老眼鏡」。 最新のデジタル技術で、未来の視界が開けるかもしれない。 遠藤玲子キャスター: 13日から15日まで開催されている音や映像など放送技術の最先端を集めた展示会「InterBEE2024」。プロ向けの展示会なのですが、私たちの生活を便利にする技術が集結しています。 例えば、皿に乗ったゼリーは、見る角度を変えると違った色になります。もちろん、そのまま食べられるんです。 これは、明治大学宮下芳明研究室の研究グループが発表した「Edible Lenticular Cuisine」というもので、3Dプリンターで作ったゼリーがレンズの役割をし、見た目が変化する仕掛けになっています。 明治大学宮下芳明研究室・吉本健義さん: 動く食品みたいな、視覚的に楽しみながら動くし、いろんな意味合いやメッセージを持たせられるといった表現ができる。誕生日パーティーでしたり、結婚式、特別な思い出や記念のイベントの際に思い出を演出するような1つの食品として提案していけたら。 遠藤キャスター: さらに、見た目はなんの変哲もない白いクッションが、ユカイ工学の「fufuly」です。ここにも最新の技術が使われていました。 ユカイ工学株式会社・青木俊介代表取締役: fufulyという呼吸するクッション型のロボット。実際に生き物が呼吸をしているようにゆっくりと膨らんだりしぼんだりする。抱っこしているだけで、自分の体の呼吸のリズムが自然とこのクッションに同期してくる。 遠藤キャスター: まるで呼吸をするように動くクッションが、最適な呼吸のペースをリードしてくれるので、リラックス効果が期待できるといいます。 体験者: 人みたい、すごい。安心感があります。 遠藤キャスター: そして、「未来の老眼鏡」を試した人からは、こんな声が上がりました。 体験者: おー!すごい、すごいですね。 遠藤キャスター: メガネの端にあるレバーを操作しピントを合わせれば設定は終了し、あとは、メガネが自動でピントを合わせてくれるので、弱視や近視、老眼などに対応できるといいます。 取材した記者が実際にかけてみた。 ViXion・佐藤凛成さん: 右の下のレバーを前に倒し続けてみてください。 フジテレビ経済部・福井慶仁記者: なんかピッピッと音が出てる。 ViXion・佐藤凛成さん: だんだんピントが合ってくるので、ピントが合ったら手を離してみてください。 フジテレビ経済部・福井慶仁記者: お~合ってきた合ってきた!見えてきた見えてきた!あ~!バッチリ~!バッチリですよ~!名刺に書いてある文字もQRコードもバッチリ見えてます~! ViXion・佐藤凛成さん: あとは遠くの遠距離見ていただくと、どこでもピントが合う。 フジテレビ経済部・福井慶仁記者: 合ってます~!! 遠藤キャスター: ケイシン五反田アイクリニック・内野美樹院長によると、スマートフォンの利用時間が増え、目のピントを合わせる力が落ちる「スマホ老眼」が若い世代にも広がっているといいます。そんな 中、こうした技術は注目されています。 ViXion・佐藤凛成さん: 近いところ、細かい作業を長い時間される方、例えばイラストレーターの方とかは、10時間こちらを使っても眼精疲労であったりとか、頭痛がしなくなったという方もいました。若い方も特に細かい作業する方はたくさんお使いいただける。