性犯罪“被害者”への謝罪文を「生成AI」で作成し物議 「メリットはありません」弁護士がきっぱり言い切る理由
生成AIを謝罪文作成に使用するメリット「ない」
――生成AIを謝罪文作成に使用するということは、加害者の代理人でありながら、弁護士自身が、加害者にとって不利になる状況を生み出してしまう可能性があるということですね。ちなみに本庄弁護士は、先ほど謝罪文を代筆したことがないと仰っていたので、今後生成AIを用いることもないでしょうか? 本庄弁護士:そうですね。繰り返しになりますが、生成AIを使用して謝罪文が作成されたことを知れば被害者は不快に思うはずですし、加害者が真摯に反省していると評価される可能性も低くなってしまうでしょうから、わざわざ生成AIを使用するメリットはありません。それに、裁判や示談の話だけでなく、加害者の反省を促すことも弁護士の仕事のひとつだと考えていますので、私はこれまでと同様に今後も謝罪文を代筆したり、生成AIを使用することはないと思います。
若林理央