台湾と日本のアートセンター、覚書を締結 人材育成などで協力へ
(台北中央社)文化部(文化省)傘下のアートセンター、台湾当代文化実験場(C-LAB)は23日、日本の国立アートリサーチセンター(NCAR)と台日のキュレーター人材の育成などに関する覚書を結んだ。双方は今後、キュレーション関連のワークショップやコースの開催、海外視察の実施などで協力していく。 C-LABが同日、報道資料で発表した。調印式は台北市のC-LABで行われ、同施設の企画運営に当たる財団法人台湾生活美学基金会の彭俊亨董事長(会長)とNCARの片岡真実センター長が覚書に署名した。 彭氏はあいさつで、NCARとキュレーションや文化行政などの分野で交流を強化するとともに、それぞれが文化資源と専門性を生かし、世界でのキュレーターやアーティスト、クリエーター、アートマネジメント人材の活躍につなげられればと期待を寄せた。 片岡氏は、両施設は現代芸術の分野において共通点が多いことに言及。今回の協力により、双方により多くの価値共創(コ・クリエーション)の機会をもたらす他、世界にまい進する共同ビジョンの推進につながると語った。 報道資料によれば、若いキュレーターの国際的視野の拡大と専門能力の向上を図り、両施設は今後、科学技術や環境、文化の多様性などのグローバル課題についても議論する予定。 (王宝児/編集:荘麗玲)