ルアーでの釣り方のコツを解説!本流域ならではの感動を味わおう
本流域での釣り。それは、難しくも感動を与えてくれる釣りです。 魚の居場所が明確な渓流域と違い、本流域では狙うべき場所が定まりにくいです。しかし、釣れた際の感動はひとしお。 【写真11枚】深場をじっくり探る釣りでは、ロッドは8ft~9ft台で、リールは2500番がベストサイズ。ルアーでの釣り方のコツ、タックルを写真で見る 今回は、そんな本流域でのルアーフィッシングのコツを解説します。
本流域と渓流域の違いとは?
そもそも、川の「本流」とはどのような場所を指すのでしょうか? 国土交通省の「川のことば」によれば、「一般的に、最も上流に源流を持ち海へ注ぐ河川を本流、本流に合流する河川を支流」と言うそうです。 ただ、今回はあくまでも釣りとしての本流域と渓流域の違いですので、ここでは本流域を「大きくて太い流れの場所」とし、渓流を「谷川など流れの早い場所」と区別したいと思います。
実は初心者に向いている?
ズバリ、本流域で釣果を得るのは難しいです。というのも、日頃から釣り人が入っている場所が多いため、魚がルアーを見飽きているのがその一因です。 しかし、初心者の方に向いている面もあります。 それは、渓流域に比べて河川敷の整備が行き届いているために、エントリー(釣り場に入ること)しやすいこと。また、駐車場所からポイントまで近いことが多いため休憩も取りやすい上、道具類のトラブルにも対応しやすいことも、初心者の方に向いている点です。 これから釣りを始めるという方は、「最初の1日目」を本流域から始めるのも悪くありません。
本流域のタックル(釣り具)
まずは、本流域での釣りに際してどのようなタックルを選べばいいかを紹介します。 今回は、「深場をじっくり探る釣り」を想定してご紹介します。※なぜ「深場をじっくり探る釣り」が本流域でおすすめなのかについては、後述します。 ◆ロッド 深場をじっくり探る釣りの場合、ロッド(竿)は長いほど有利です。というのも、ロッドを構える位置が高くできて、本流域の好ポイントである深場を探りやすくなるからです。 しかし、長くて重いロッドを1日使うと疲労感もそれなりになります。 基本的には8ft~9ft台で、体力に自信がある方であれば9ft以上にする、というのがいいでしょう。 ◆リール 水流による巻き抵抗の大きさ、そして大物が釣れる可能性を考慮すると、リールは渓流域で使うものより大型がおすすめです。 2500番~3000番がいいでしょう。 ◆ライン ポリエチレンの撚糸であるPEラインは非常に強度があり、細いラインを使用できます。本流域ではルアーを沈める釣り方をするため、水の流れのなかにラインが入る細いラインがおすすめなのです。 そして、水の抵抗などを考慮すると、PEラインの0.8号~1.0号くらいがおすすめでしょう。 しかし、PEラインは結び目の強度が弱い、という欠点があり、緩衝用のライン「ショックリーダー」を組み込む必要があります。 そのため初心者の方は、そのまま使用できるナイロンラインの2.5号程度から始めても大丈夫です。 ◆ルアー ルアーは、6cm~8cmのミノーか、15g前後のスプーンがおすすめです。 ミノーとは小魚を模したルアーで、水流を受けることで小刻みに泳ぎます。本流域では川底を探る釣り方をすることになるため、よく沈む「ディープシンキングタイプ」という種類がおすすめです。 一方スプーンは、その名の通りスプーンの形状をしているルアーで、金属製のためよく沈みヒラヒラとゆったり動作するのが特徴です。 ミノーはルアーのアピール力が強いため、「食い気のある魚」を手早く探りたい方におすすめです。スプーンは、重さの力でラインが受ける水流の抵抗を相殺することができるので、ナイロンラインを使用する方におすすめです。