「ガスが発生」温泉施設の浴室や脱衣室に煙、異臭…客3人を救急搬送 福井県越前市の「湯楽里」男女50人避難誘導
11月4日午後0時半ごろ、福井県越前市白崎町の市営温泉宿泊施設「しきぶ温泉湯楽里」の浴場スペースで「煙が出ている」と、施設スタッフから119番があった。温泉の塩素濃度を下げるための薬剤からガスが発生したとみられる。越前署によると、男性浴客13人が体調不良を訴え、うち鯖江市と福井市の60~70代の3人が目やのどの痛みなどで搬送された。いずれも軽症という。 同施設の指定管理者によると、薬剤は男性用浴室に併設された倉庫内に保管されており、浴室や脱衣室、休憩室に白煙のようなガスが漂い、異臭が広がった。通報時は男女50人程度が浴室を利用しており、南越消防組合の消防署員らが避難誘導に当たった。 施設スタッフは「薬剤が何らかの化学反応を起こし、ガスが発生したようだ」と話した。5日は日帰り入浴の営業を停止する。越前署などが原因を調べている。市社会福祉課は「原因を特定し、再発防止策を指定管理者と協議したい」としている。
福井新聞社