【厚生年金】羨ましい「月平均で20万円以上」もらえる人の割合は?男女別の受給額を一覧で公開
【老後資産】今からできる資産形成の方法3つ
ここまで、厚生年金の平均受給額について確認してきました。長く続いていく老後生活で、年金だけを頼りに生活するのは難しそうですね。 ここからは、老後に向けて年金以外の資産をつくる際の3つのポイントをお伝えします。 ●成長が期待できる資産に投資する 資産を増やすうえで、成長が期待できる資産にフォーカスすることは非常に重要です。 NISAなどで投資信託を購入する場合、経済成長が見込まれる地域に投資するファンドを選択してみるとよいでしょう。 例えば、新興国や先進国を含んだ世界資産に投資すると、仮に年率6%で運用できた場合、12年後には資産が2倍になります。 長期的な視点で、成長が見込まれる世界経済に着目することが重要です。 ●「長期積立」で時間を味方につける 次に重要なのが、「長期間・積立方式・分散投資」のキーワードです。 金融商品の価格は日々変動しますので、一括で大きな金額を投資すると、価格が下落した場合に損失が大きくなる可能性があります。 一方で、定期的に積立投資を行う場合は、「価格が高い時には少なく、価格が低い時には多く」投資することができます。 投資のタイミングを分散させることで、平均購入単価が安定し、価格変動の影響を受けにくくなります。 リスクを最小限に抑えつつ、運用益を安定させるのが理想的です。 ●万が一の事態に備える 積立資金が底をついた場合、資産運用そのものを続けるのが難しくなるかもしれません。 怪我や病気、自然災害などの予期せぬ出来事は、いつ起こるかわかりません。 収入減や疾病などのリスクに備えるため、最低限の保障を保険商品で確保することが望ましいでしょう。
自分の老後について具体的なイメージをもとう
ここまで、年金を月平均で20万円以上受給する人の割合を確認しました。 厚生年金には個人差があり、20万円以上の年金を受け取っている人は「14.8%」とそう多くないことがわかりました。 公的年金や私的年金の加入状況を把握していない人も意外と多いものです。まずはこれらの加入履歴を確認しましょう。 次に、老後の生活費やローンの残高などを確認し、必要な支出額との差をシミュレーションしてみましょう。 もちろん、ライフプランは個々の状況によって変わります。特に若い世代は子供の進路や転職などの要素が大きく影響しますね。 一度シミュレーションしてみることで、老後資金に対する不安を軽減できるかもしれません。 老後対策は貯金だけではなく、公的年金を増やすほか、資産運用をするなどさまざまな方法があります。 自分に合った老後対策を考えて、計画的に資産形成をしていきましょう。
参考資料
・日本年金機構「公的年金制度の種類と加入する制度」 ・厚生労働省年金局「令和4年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」 ・厚生労働省「令和6年度の年金額改定についてお知らせします」
中本 智恵