入団拒否を”示唆“も…交渉の末にプロ入りした大物(3)プロ入り拒否を”明言“も
ドラフト会議で指名された選手の中には、さまざまな理由から入団を拒否したケースがある。ただ、入団拒否を選択するかと思われていた中、結果的にプロ入りを決断した選手もいた。今回は、入団拒否の可能性が示唆されていながら、最終的に入団を決めた選手を取り上げる。
松坂大輔
投打:右投右打 身長/体重:182cm/92kg 生年月日:1980年9月13日 経歴:横浜高 ドラフト:1998年ドラフト1位 「平成の怪物」と称された松坂大輔は、ドラフト後の会見で社会人入りを表明した過去がある。 横浜高校では、甲子園春夏連覇、さらには夏の甲子園決勝戦でのノーヒットノーランなど、あらゆる伝説を作り上げた松坂。西武ライオンズに加えて横浜ベイスターズ、日本ハムファイターズがドラフト1位で指名し、西武が交渉権を獲得した。 しかし、松坂は横浜入りを希望していたため、一時は社会人入りを明言。3年後に逆指名でプロ入りする可能性を示唆していたが、交渉を重ねていくうちに心境が変化し、西武への入団を決断した。 高卒ルーキーらしからぬマウンド度胸もあり、新人年に16勝、防御率2.60という好成績で新人王を獲得。その後は日本のエースとして、ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)など国際大会でも圧巻の活躍を見せた。 2007年からはメジャーリーグに挑戦し、加入2年目には18勝、防御率2.90と圧巻の成績を残したが、翌年以降は故障に悩まされて成績を落とし、日本球界復帰後も苦しんだ。それでも、日本プロ野球の一時代を築いた大エースだったことは間違いない。
ベースボールチャンネル編集部